元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が18日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョ…

 元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が18日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョイス』に出演。24日(日)に新潟競馬場で行われる新潟2歳ステークス(2歳・GIII・芝1600m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬について解説した。

 田井氏は新潟2歳Sのレース傾向について、「かつてはフジキセキ産駒が強く、近年はダイワメジャー産駒が席巻する血統系統から、筋肉の早熟性を備える馬が有利」と解説。また、近10年で1、2月生まれが計6勝を挙げている点にも着目し、1月8日が誕生日のフェスティバルヒル(牝2、栗東・四位洋文厩舎)をピックアップした。今年の皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹にあたり、父はホープフルS→皐月賞を制したサートゥルナーリアとあって、「レースの好走傾向に合致する出自」と強調。「早い時期から活躍した兄同様、現時点で筋肉の質は群を抜いている」と絶賛した。

 続けて、「2歳重賞は将来のGIホースと条件馬が入り乱れる玉石混交のレースですから、横の比較が有用性を持つ」と指摘。そのうえで、「明らかに1頭だけ筋肉の立体感がズバ抜けているし、新馬戦で単勝1倍台に支持されたのも伊達ではない」と褒めちぎった。「兄妹とはいえ60kg以上の体重差があるので似ているとは口が裂けても言えませんが」と前置きしつつも、「共通するのは大腿二頭筋の強さ。ボコッと隆起した筋肉の凹凸は瓜二つ。この部位はキック力、すなわち末脚と密接の関わりがありますから、フェスティバルヒルもGIの頂に届きうる脚力の持ち主であると推測できる」と期待をかけた。

「初めての遠征、初めての左回り、騎手も初騎乗ですから、過信は禁物」としながらも、「立ち写真を見た限りではこの馬以外を軸に据える策は思いつかない」と力強くまとめた。