＜第107回全国高校野球選手権大会：山梨学院11－4京都国際＞◇19日◇準々決勝◇甲子園　山梨学院の檜垣 瑠輝斗投手（2…

＜第107回全国高校野球選手権大会：山梨学院11－4京都国際＞◇19日◇準々決勝◇甲子園

　山梨学院の檜垣 瑠輝斗投手（2年）が京都国際打線を5回1/3を3点に抑え、同校初のベスト4進出に貢献した。

　4回2死一、二塁からマウンドに上がると「いつでもいけるように準備していた」と、1ボールからもひるまず相手エースの西村 一毅投手（3年）を左飛に打ち取った。

　その後は130キロ後半の真っすぐに得意のスライダー、カットボールで京都国際打線の芯を外した。終盤には失点を重ねたが、走者を出しながらも要所を締める投球。11点の大量援護もあり、最後までリードを守り切った。

　今春のセンバツはメンバー外となったが、先に聖地を経験した菰田 陽生投手（2年）から『甲子園はいい舞台。思った以上のパワーが出る』と言われていた｣とアドバイスを受けていた。

　その言葉通り｢甲子園に入ってからカットボールが130キロ近くまで出るようになった。自分としても驚いている｣とこの夏に習得したばかりの変化球が急成長。「真っすぐとスライダーだけでは打たれると思った｣とこの日も要所でカットボールを使い、相手打線に的を絞らせなかった。

　今春の山梨大会、関東地区大会はエースナンバーを背負ったが、夏は同学年の菰田にゆずった。初の大舞台で檜垣が成長を遂げたように、菰田も驚異的なスピードでエースへと駆け上がった。そんな菰田を助けた好救援に檜垣は｢1、2回戦と菰田が投打で活躍していて、エースのピッチングを見せられたことは刺激になっている｣と話し、｢背番号が変わって悔しい気持ちもあるけど、自分の投球をすることは変わらないので2人で頑張っていきたい」と次戦以降の活躍を誓っていた。