全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は18日、競泳と飛び込みが広島県で、水球が山口県で行われた。埼玉県勢は、競…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は18日、競泳と飛び込みが広島県で、水球が山口県で行われた。埼玉県勢は、競泳男子100メートル背泳ぎで春日部共栄の吉田琉惟選手、女子200メートル自由形で埼玉栄の油井美波選手、女子100メートル背泳ぎで同校の笠原未咲選手がいずれも優勝した。水球では、埼玉栄がベスト8入りした。

大量得点で好スタート
▽水球・2回戦

埼玉栄41―2乙訓(京都)

 「どこからでもシュートを放つ『全員水球』ができることが今年の強み」と語る通り、大量得点で初戦を突破。自身も7得点を挙げて好スタートに貢献した。監督で父の剛さんは「彼が点を取るとチームも盛り上がる」と評価する。

 小学3年の頃、水球の指導者だった剛さんから「おもちゃ買うから水球やってみないか」と誘われ、水球クラブに参加した。おもちゃが目当てだったが、水面下での攻防の奥深さや得点を決める面白さを感じ、競技にのめり込んだ。母の千秋さんも「普段の言動は子どもっぽいが、水球になった途端、人が変わったように真剣になる」と見守っている。

 選手と指導者の立場の違いから、時には父と意見が衝突することも。しかし、父の意見を自分なりにかみ砕き、チームに伝えることで、学年に関係なく意見を言い合えるチームになった。

 目標は、昨年準優勝の雪辱を果たし、優勝すること。「自分の調子もいい感じ。チームのディフェンスも安定している。今年のチームならいける」(松田史也)