第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は19日、第13日を迎え、準々決勝が行われる。第3試合では、公立で唯一…
第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は19日、第13日を迎え、準々決勝が行われる。第3試合では、公立で唯一残った創部100周年の伝統校が、センバツ王者に挑む。
【大会第13日第3試合(13時00分)】
県岐阜商(岐阜)-横浜(神奈川)
今大会8強に進んだなかで、一番乗っているチームが、県岐阜商だろう。夏31度目、春夏合わせて61度目の出場を誇る名門。近年は思うような成績が残せていなかったが16年ぶりに8強に進んだ。3試合ともに接戦を制してものにしてきたが、その原動力となったのが2年生エースの柴田 蒼亮投手(2年)。初戦から2戦連続完投勝利を収め、3回戦では無失点の好リリーフを決めてチームを勝利に導いた。
突出した球こそないが、直球と変化球とコーナーに投げ分け、球の切れで勝負する。特に、縦に大きく割れるように落ちるスライダーが武器。右左の打者関係なく、決め球にもなっている。センバツ王者の強力打線相手にもひるむことなく立ち向かうことだろう。公立校としては初の春夏通算90勝を達成した伝統校の背番号1のプライドにかけても負けるわけにはいかない。
「横綱」横浜にも頼れる2年生右腕・織田 翔希投手(2年)が君臨する。今大会で自己最速の152キロをマークするなど、現在進化中の右腕でもある。何と言っても、今大会はまだ無失点。準々決勝で先発するかは未知数だが、2回戦で見せたようにリリーフ登板で試合の流れをガラッと変えられるだけに、大事な場面では登板する可能性は高い。
タイプはまったくことなるとはいえ、2年生右腕同士の投げ合いの結果が、勝敗を分けることになりそうだ。
横浜は4強に進んだ2008年以来、17年ぶりの4強をかけ、県岐阜商は4強入りした2009年以来、16年ぶりの4強入りを目指して戦いに挑む。