第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は19日、第13日を迎え、準々決勝が行われる。第4試合では、頼れるエー…
第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は19日、第13日を迎え、準々決勝が行われる。第4試合では、頼れるエース同士の投げ合いに、見ている側も思わず力が入りそうだ。
【大会第13日第4試合(15時30分)】
沖縄尚学(沖縄)-東洋大姫路(兵庫)
沖縄尚学の末吉 良丞投手(2年)と、東洋大姫路の木下 鷹大投手(3年)。この2人の投げ合いになることが予想される。互いに甲子園ではイニング数を上回る三振を奪っている。末吉は24回で31三振、木下は23.1回で24三振。ここぞという場面で三振が取れるエースが、どこまで踏ん張れるか。勝利するためには、お互いに抑えなければならない打者がいる。
東洋大姫路の4番・白鳥 翔哉真外野手(3年)は、3試合12打数6安打、打率.500と好調で、7打点は8強進出チーム中、トップの数字をたたき出している。兵庫大会でも25打数17安打で打率.680をマークしていて、この夏は合わせて37打数23安打、打率.622と驚異的な数字を残している。左腕の末吉はこの左打者を抑えなければ勝利はないだろう。この2人の対決は見逃せない。
一方、沖縄尚学では、5番に座る宜野座 恵夢捕手(3年)が絶好調だ。甲子園3試合の打率は.364だが、ここ2試合では8打数4安打、打率.500で4打点。二塁打、三塁打も1本ずつマークするなど、チームの勝利に大きく貢献している。3試合のチーム9得点中、およそ半分を1人で稼いでいることになる。木下がこの右打者をしっかり抑えられるか。宜野座の前を打つ3、4番との勝負もカギになりそうだ。
春夏合わせて30勝の目標にも到達した沖縄尚学は、過去2度阻まれた初4強入りを目指して、東洋大姫路は1982年以来、43年ぶりの4強入りをかけて対戦する。両者の夏甲子園での対決は初めてだが、センバツでは1度対戦がある。2008年の準決勝で東洋大姫路に逆転勝ちした沖縄尚学が、その勢いで優勝を収めている。