<秋季愛知県大会 西三河地区予選 一次トーナメントAゾーン:刈谷6―3安城>◇17日◇1位決定戦◇刈谷球場 刈谷が春季大…

<秋季愛知県大会 西三河地区予選 一次トーナメントAゾーン:刈谷6―3安城>◇17日◇1位決定戦◇刈谷球場

 刈谷が春季大会と夏の選手権と、いずれも敗れている安城に、3度目の正直で勝利した。しかも、7回に一旦逆転されたところをその裏に再逆転という形で、持ち味ともいえる粘りを発揮しての勝利だった。森藤 秀幸監督は、「同じ相手に負け続けるわけにはいかないでしょう。それは、生徒たちも同じだと思います。別に、苦手意識はないでが、ちょっと構えていたところはあったのかな」という思いだったが、それでも、いわば難敵とも言える相手に逆転勝ちして安堵はしていた。

「何人か、夏からのメンバーはいるとはいっても、まだチームは経験がないので、大会を通じて試合をしていくことで成長はできます。そして、一つの試合の中でも成長はしていかれます。今の時期は、そういう戦いです」と、チームとしては、とりあえずは西三河ベスト4で、県大会進出は決めたものの、まだまだ成長していかなくてはいけないという思いを述べていた。

 刈谷は、県内有数の進学校でもあり、自分たちで考える野球ということも、やはりチームとしてのテーマでもある。また、それを実践していくことも持ち味と言っていいであろう。

 安城の方は、この春に前任の加藤 友嗣(現・豊田工科監督)を引き継いだ原田 恭也監督が、積極的な仕掛けで攻撃野球を展開する安城カラーを踏襲しながらも、監督自身が率先してベンチから大きな声を出して、元気のよさもチームの持ち味となっている。「ウチはチームとしても個々の力もありませんから、とにかくできることを一生懸命にやって、元気だけは負けないというということは、率先してやっています」と言う。この夏は5回戦にまで進出して、公立校では2校しか残らなかったベスト16の一つとなった。それは、チームとしては一つの自信ということになっている。

 そんな実績もあって、この夏の新チームは、甲子園帰りの豊橋中央からも声が掛かり、最初の練習試合相手に指名されたという。そこで、1勝1敗で試合内容的にも競ったものになったことで、それもまたチームとしての自信になっていったようだ。

 そうした実績を重ねていきながら、西三河地区のくせ者としての存在感をますます増していきそうだ。この日の試合でも7回に、一死一三塁から、相手は「何かやってくるだろう」と警戒している中でも、相手のミスも誘った形となって、しっかりと重盗を決めた。さらに相手失策を呼んで一旦は逆転した。

 しかし、その後に今度は刈谷が持ち味を発揮。森藤監督は「やられたことは、やり返せ」とばかりに重盗を仕掛けて決めた。こうした、両チームの探り合いも見どころだった。

 結果的には、刈谷は2点を取られた7回のその裏に重盗なども絡めて4点を奪い返した。そして、そのリードを加藤 大雅投手(2年)をリリーフしていた平松 佑堂投手(2年)が、しっかりと守り切った。これで、このゾーンの1位校となり、西三河地区ベスト4で、まずは県大会進出を決めた。そして全三河大会への出場も決めた。

 元気な安城だったが、7回リードしてから白根 拓朗投手(2年)の体力が持たず、制球も甘くなって球の威力も落ちてきたのが響いた。安城としては、もう一人二人、安心して任せられるよう、投手陣の整備ということも新たな課題となった。それでも、県大会進出へ向けては、敗者復活のサバイバル戦がある。何とか、県大会に進出して、経験値を上げていきたいところである。また、「元気な安城」も、示したいところであろう。