ベッツに決勝弾を打たれ、マウンドで落胆するスアレス(C)Getty Images 手痛い3連敗となった。現地時間8月17…

ベッツに決勝弾を打たれ、マウンドで落胆するスアレス(C)Getty Images
手痛い3連敗となった。現地時間8月17日、パドレスは敵地でのドジャース戦に4-5と敗戦。首位攻防3連戦をスイープされ、地区優勝争いからも後退する2ゲーム差の2位になった。
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今月3日時点で9ゲームもあった差を埋め、「もう全てはこっちの手の中にある」(フェルナンド・タティスJr.談)と意気込んで迎えた首位攻防3連戦。是が非でもドジャースを突き放したかったパドレスだったが、一つの勝ち星も積み上げられなかった。
連敗して迎えた3戦目も序盤から守勢に回った。初回に先発のダルビッシュ有が2本の本塁打を浴びて4失点を喫すると、何とか4-4にまで持ち込んだ8回に守護神のロベルト・スアレスがムーキー・ベッツに13号勝ち越しソロを被弾。流れを呼び戻しかけたシーソーゲームもモノにできなかった。
ふたたびの首位陥落。ドジャースとの差を開ける可能性があった中でのスイープは、パドレスにとってあまりに痛恨である。試合後のフラッシュインタビューに応じたマイク・シルト監督は、「結論を急ぐ人もいるかもしれないが、私にとっては大きなことではない」と断言。「この3連敗だけを見て心配はしていない。もちろん失望はしているが、我々の決意を強くしてくれた」とチームの健闘を称えたが、周囲からは厳しい声が上がっている。
MLB公式サイトのパドレス番を務めるAJ・カサーベル記者は「この連敗は大きな疑問を浮かび上がらせた」と指摘。「パドレスがシーズン終盤に首位に立ったのは、約15年ぶりのことだった。しかし、そうした状況が、その後の3日間を苦しいものにした。単に3連敗をしたというだけではない。何よりも残念だったのは、週末に絶好調だった彼らの姿が、まるで見違えるように薄れてしまったことだ」と防戦一方という内容で敗れたチームを断じた。
また、カサーベル記者は“贔屓チーム”の先発投手たちが抱える課題も強調している。
「シーズは苦戦を余儀なくされ、ダルビッシュには疑問符が付くほど怪我からの回復に懸念がある。さらにキングは故障者リストに入り、ランディ・バスケス、JP・シアーズ、ネスター・コルテスはポストシーズンの選択肢にすらなりそうにない。そうした状況でパドレスが本当に信頼できるのはピベッタ以外にいるのだろうか。パドレスが弱点を一つも抱えずに10月を迎えたいのであれば、今後数週間で先発ローテーションの安定を確保する必要がある」
もっとも、現地時間8月20日からは、本拠地でのドジャースとの3連戦が待っている。今一度、「差」を縮めるためにも、パドレスナインには奮起が求められそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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