第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は19日、第13日を迎え、準々決勝が行われる。第2試合は、15年となる…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は19日、第13日を迎え、準々決勝が行われる。第2試合は、15年となる東西の東京代表の対決となった。

【大会第13日第2試合(10時30分)】
関東第一(東東京)-日大三(西東京)

 夏の甲子園では、過去東京対決が3度あった。1977年では、初戦となった2回戦で当時、東東京だった早稲田実が4対1で桜美林(西東京)を破った。2度目は1995年準々決勝で帝京(東東京)が8対3で創価(西東京)を下した。帝京はこの年に優勝を果たしている。3度目は2010年3回戦で、関東第一(東東京)が10対6で早稲田実(西東京)を破っている。過去の対戦ではすべて東東京代表が勝利していることになる。

 試合では両チームにとって頼れるエースと4番の対決に注目したい。関東第一の左腕エース・坂本 慎太郎投手(3年)は、2試合13回を投げて失点はわずか1と、絶対の安定感を誇る。日大三の4番には、今大会8強進出チーム中、唯一の本塁打を放っている田中 諒内野手(2年)が座る。その本塁打も、初戦の豊橋中央(愛知)相手に同点で迎えた8回にチームを勝利に導く決勝ソロだった。2年生とは思えない180センチ、92キロの体格を生かした豪快な一振りで、初戦突破に導いた。西東京大会準決勝ではサヨナラ2ランも放つなど、勝負強さは折り紙付きだ。

 近年の両者の対戦では、23年春都大会準決勝、21年の春都大会決勝で対戦し、いずれも関東第一が勝利している。もちろん、甲子園という大舞台で対戦するのは初めてのこと。2年連続4強を狙う関東第一か、4強入りした2018年以来、7年ぶりの4強を狙う日大三か。東京対決は見逃せない。