◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 最終日(17日)◇ケイブスバレーGC(メリーランド州)◇7601yd(パー7…

トップ10に迫りながら…後半の失速を悔やんだ松山英樹 (Ken Murray/Icon Sportswire via Getty Images)

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 最終日(17日)◇ケイブスバレーGC(メリーランド州)◇7601yd(パー70)

中盤に手応えをつかみかけただけにサンデーバックナインの失速が恨めしい。19位から出た松山英樹は5バーディ、4ボギー2ダブルボギーの「73」で回り、通算2オーバー26位に後退してプレーオフシリーズ第2戦を終えた。

「76」をたたいた前日からパターを替えて臨んだ最終日。ラフを渡り歩いた前半2番でボギー先行としたが、2オン成功で最初のバーディを奪った4番(パー5)から一気に加速する。続く5番も4mを決めて2連続。さらに左バンカーからピンそばに絡めた7番、それぞれ9mと5mを流し込んだ8番、9番の3連続バーディで上位に迫った。

勢いづいて折り返した矢先。中継局ゴルフネットワークのインタビューで「前半にいいかたちでスコアを伸ばせて、トップ10も見えたところで悪い方の自分が出てしまった」と悔やむ後半は、流れが一変する。10番でスコアを落とすと、1打目を左バンカーに入れた12番で4オン2パットのダブルボギー。17番(パー3)も1打目をグリーン右の池に打ち込み、再び2ストローク落とした。

最終18番も右ラフからパーオンできずボギーに終わり、後半だけで7つスコアを落とす「42」。険しい表情で最終グリーンを降り、「ここ最近というか、この1年ずっと同じようなゴルフを続けてしまっている。正直なにが原因なのか分かっていないので、ここまで長引いている」と現状を吐露。パットについても「後半なかなか入ってくれないところで、自分の技術がぜんぜん足りていない感じ」と厳しい評価を並べた。

21位につけていたフェデックスカップランキングは23位に後退し、出場がトップ30に絞られる次週のプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)に乗り込む。ランク下位ほどストロークの“ハンデ”を負う昨季までのフォーマットは撤廃され、全員が横一線のイーブンパーからスタート。優勝すれば、誰もが年間王者のタイトルを手にできる。「初日、2日目と今週よかったので、しっかり準備して3日目、4日目も続けられるように頑張りたい」。中盤までの上昇気配を、11回目の出場となる大一番で確かなものにしたい。