全国高校総体は17日、広島市のひろしんビッグウェーブで競泳がスタート。男子200メートル平泳ぎは宮崎緒里(静岡・浜松商…

 全国高校総体は17日、広島市のひろしんビッグウェーブで競泳がスタート。男子200メートル平泳ぎは宮崎 緒里(静岡・浜松商1年)が2分11秒11で優勝。女子200メートル平泳ぎは中沢 心暖(茨城・常総学院3年)が従来記録を0秒41更新する2分24秒63、女子200メートル個人メドレーは石川真菜(神奈川・日大藤沢2年)が従来記録を0秒50塗り替える2分10秒50のそれぞれ大会新記録で制した。

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 元五輪代表の父も手にした高校王者の称号を、初挑戦でつかんだ。男子200メートル平泳ぎで、1年生の宮崎が自己ベストで優勝。「自分の目標は勝つことだけだった。とてもうれしい」と喜びに浸った。

 最初の100メートルは3番手につけた。ここからが「100から150を耐える練習をずっとしてきた」という鍛錬の成果の見せ所だ。残り50メートルへの折り返しでトップへ。唯一の2分11秒台でその座を譲らなかった。

 父は1996年アトランタ五輪100メートル平泳ぎ代表の義伸さん。全国高校総体200メートル平泳ぎを連覇し、トップ選手に飛躍した経歴を持つ。「楽しんでこい。絶対、一番強いから」と励ましの言葉をもらい、力に変えて泳ぎ切った。

 「まだまだ上には上の選手がいっぱいいるが、日本の平泳ぎを引っ張っていける選手になりたい」と宮崎。今後の成長から目の離せない存在になりそうだ。(新田修)