今永が安定感あるピッチングでチームの勝利に貢献した(C)Getty Images ナ・リーグ中地区2位につけワイルドカー…

今永が安定感あるピッチングでチームの勝利に貢献した(C)Getty Images

 ナ・リーグ中地区2位につけワイルドカード争いを演じているカブスは現地時間8月16日、本拠地でパイレーツに3-1で勝利し、連敗を「2」で止めた。この試合、先発の今永昇太が7イニングを投げ相手打線を1失点に抑え、自身の勝ち星こそ付かなかったものの、勝利の立役者となった。

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 3回をパーフェクトに抑えるという見事な立ち上がりを見せた今永は、4回にパイレーツ2番トミー・ファムにソロ本塁打を打たれ、最初の安打で初失点。だがその後は追加点を与えず、7回を終えるまで被安打が計3本、得点圏までランナーを溜める場面もあったがあと一本を許さず、最少失点で投げ抜いた。

 チームは今永降板後、8回の鈴木誠也の適時打などで勝ち越し点を奪い接戦をものにしている。今永は7月30日ブリュワーズ戦以来となる9勝目こそならなかったが、カブスの連敗ストップに大きく貢献。特に、打撃陣の不振が続く中、先発投手としての役割を果たす見事なパフォーマンスに、地元メディアからも賛辞が送られている。

 カブスの情報を発信する『CHICAGO SUN-TIMES』は試合後、公式サイト上で、「ショウタ・イマナガがカブスを勝利に導く」などと報じた。

 同メディアは、後半戦のカブスの戦いについて、「チームの打撃不振はまだ解消されていない」と評している一方で、「だが土曜日はショウタ・イマナガの見事なピッチングに支えられ勝利をつかんだ。日本人左腕が7回1失点の力投で3-1の勝利を引き寄せ、打線低迷のカブスに安定感をもたらした」と綴っている。

 また、チーム打撃成績を振り返り、「今月14試合(8月16日まで)のうち、カブスは10試合で3得点以下に抑え込まれている」と強調した上で、投手陣の奮闘を称賛。「イマナガのような投球、そして過去1か月にわたって投手陣が示してきた安定感は大きな助けになる」と見解を示しながら、「しかし打線が目を覚まさなければならない。(カイル・)タッカーが三振後にバットを地面に叩きつけるような苛立ちのサインも隠せなくなっている」として、打線に発破をかけながらゲーム内におけるワンシーンを回想している。

 地区首位ブリュワーズに大きく引き離され、これ以上の後退は許されないカブス。5シーズンぶりのプレーオフ進出のためには、この試合での今永をはじめ、辛抱強い投球をみせる投手陣のパフォーマンスに各打者がそのバットで応えていくことが必要だ。シーズンも終盤戦に突入する中で、チームは今まさに、踏ん張りどころを迎えている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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