今週も「新潟・中京・札幌」3場開催。 8月も中旬。厳しい夏はまだまだ続くが、騎手・馬ともに頑張ってくれている。平地重…
今週も「新潟・中京・札幌」3場開催。
8月も中旬。厳しい夏はまだまだ続くが、騎手・馬ともに頑張ってくれている。平地重賞は日曜日にふたつ。中京競馬場で中京記念(GIII・中京・芝1600m)、そして札幌競馬場で夏最大注目レースともいえる札幌記念(GII・札幌・芝2000m)が行われる。今週も過去10年のデータを使って馬券ヒントを導きだしていこう。
1.勝てない1番人気はついに13連敗中?
いつものように上位人気馬のチェックから。
まずは近年、毎年指摘していることだが、札幌記念の1番人気馬は過去10年で0勝。成績は[0-3-3-4]で馬券圏内キープ率は60パーセント。しかし「単勝」馬券は一度たりとも実を結んでいないということになる。勝っている1番人気となると11年のトーセンジョーダンまで遡ることになる。つまり1番人気馬は13連敗中である。
かわりに勝っているのは2番人気馬。過去10年の成績は[4-1-0-5]で、単勝馬券ならこちらの狙いのほうが正解だった。さらに3番人気馬が[2-1-0-7]でこちらもいまひとつ。狙いとして面白いのは5番人気馬で3回の勝利あり。これ以外で勝っているのは6番人気馬(1回)である。
ちなみに、2ケタ人気馬で馬券になっているのは1頭(17年2着・12番人気ナリタハリケーン)だけ。上位と中位人気中心で馬券を組むのがこのレースでは正解となりやすい。
2.やっぱり前走はGI組?
札幌記念は、例年一線級レベル馬が出走してくるレース。
ローテに関しては、「前走GIを使っていた馬」が圧倒的に好成績を残している。過去10年で馬券圏内30頭中、前走GI組は21頭もいるのだ。
特に21年は、出走馬中「前走GI組」は3頭だけで、そのうちのソダシとラヴズオンリーユーでワンツー決着となった。昨年も前走GI組でワンツースリー決着となっている。
3.本当に内枠有利?
札幌記念では17年から20年まで4年連続で1枠の馬が勝っている。というわけで内枠有利の印象はいまだに色濃いはず。しかし6〜8枠の馬も過去10年で計5勝しているので、決して内枠有利という感じではない。
だが、馬券圏内30頭を枠で分けてみると、けっこう両端の枠が馬券になっている一方、真ん中の枠の成績が今一つという傾向も見えてくる。なかでも4枠が2着1回だけ。5枠が3着3回だけと不振が続いている。
4.狙うならば上がり最速タイプ?
札幌記念では過去10年、逃げて勝っている馬が2頭いる。それが16年のネオリアリズムと21年のソダシ。22年にはパンサラッサも2着になっているので、逃げ馬がわりと活躍している印象はある。逃げた馬の成績としては[2-1-0-7]。一応注意しておいたほうが良いが、人気薄の逃げ馬となるとちょっと足りない感もある。狙うならば人気サイドの逃げタイプだろう。
一方、レースでの最速上がりタイプは、確実に馬券圏内に食い込んでいる。レース最速上がりを出した馬は過去10年でのべ14頭。その成績は[3-5-3-3]とかなり馬券圏内に食い込んでいる。34秒台出るのならばかなり有利。ただレースペースが速くなると36秒台でも馬券になれるという特徴もある。