<第107回全国高校野球選手権大会:京都国際3ー2尽誠学園>◇16日◇3回戦◇甲子園 京都国際のエース左腕・西村 一毅投…

<第107回全国高校野球選手権大会:京都国際3ー2尽誠学園>◇16日◇3回戦◇甲子園

 京都国際のエース左腕・西村 一毅投手(3年)が、6回からマウンドに上がり4回無失点の好救援。7奪三振と持ち味も存分に発揮して、チームの逆転勝利を呼び込んだ。

 あえて真っすぐにこだわった。6回の先頭、この日最初の打者は全球直球で空振り三振を奪うスタートだった。「指のかかりも良く、低めに伸びた球も何球か投げることができた」。伝家の宝刀でもあるチェンジアップが警戒される中、140キロ前半の真っすぐを高めに放って尽誠学園打線のバットに空を切らせた。

 西村の球を受ける猪股 琉冴捕手(3年)も「左打者が多く、チェンジアップがはまったら打たれると思った。真っ直ぐが伸びていて打者の反応も合っていなかったので、直球を決め球にしていました」と巧みなリードでけん引。左腕も「マウンドで猪股とどう抑えるか、どの球を使うか話して決めている」とバッテリー間でコミュニケーションを図りながら、直球を軸に抑えていった。

 最終回は圧巻の3者連続三振。「ランナーが出ると流れがいってしまうので、全員三振で抑えにいきました」と狙い通りの投球で封じ込めた。次戦は、3回戦で14得点を挙げた山梨学院。強力打線を退け、史上7校目の夏連覇に一歩近づくことができるのか注目だ。