(第107回全国高校野球選手権大会3回戦 第12日〈17日〉の見どころ)■(1)仙台育英(宮城)―沖縄尚学(沖縄) 好…
(第107回全国高校野球選手権大会3回戦 第12日〈17日〉の見どころ)
■(1)仙台育英(宮城)―沖縄尚学(沖縄)
好投手を擁するチーム同士で、投手戦が予想される。仙台育英は球威のある左腕吉川陽大(あきひろ)がここまで15回余りを投げて1失点と力を見せる。原亜佑久(あゆひさ)と高田庵冬(あんと)が本塁打を放つなど打力で優位。沖縄尚学は2試合で失点がない。高速スライダーを持つ2年生左腕末吉良丞に加えて、2回戦で先発した右腕新垣有絃(ゆいと)も計算できる。相手打線をいかに封じるかが焦点だ。
■(2)横浜(神奈川)―津田学園(三重)
投打に層の厚い横浜が、優位に試合を運びそうだ。投手陣の中でも2年生右腕の織田翔希は出色の出来。150キロ超の直球で押し、14回余りを無失点。ただ、左打者の多い打線は2回戦で、左腕投手に内角を突かれて苦戦した。津田学園はエースで左腕の桑山晄太朗が1回戦で12回を完投した。2回戦(不戦勝)を休養に充てられたことが、プラスに働くか。
■(3)東洋大姫路(兵庫)―西日本短大付(福岡)
東洋大姫路(兵庫)は、4番白鳥翔哉真(ひやま)が2試合で5安打を記録するなど主軸が好調を保っている。1、2回戦をほぼ1人で投げ抜いたエース木下鷹大からの継投策がカギになりそうだ。
西日本短大付(福岡)は接戦に強い。2試合続けて1点差で勝ち切った。右腕中野琉碧(るい)と左腕原綾汰(りょうた)の粘投を、二遊間の湯山仁太、井上蓮音(れお)らの堅守で支えたい。
■(4)明豊(大分)―県岐阜商(岐阜)
2試合続けて6得点した明豊(大分)が、打力で勝り優位か。佐賀北との2回戦は、8番辻田拓未の3点二塁打で先制するなど、打線に切れ目がない。継投策で勝ち上がり、好左腕の寺本悠真に余力もある。県岐阜商のエース柴田蒼亮は1、2回戦で完投。東海大熊本星翔との2回戦で6四球を与えたが、持ち味の四隅を突く投球を取り戻し、援護を待ちたい。