中川はプロ初の猛打賞と着実にステップを踏んでいる(C)産経新聞社 阪神は8月16日の巨人戦(東京ドーム)に3-0の完封勝…

中川はプロ初の猛打賞と着実にステップを踏んでいる(C)産経新聞社
阪神は8月16日の巨人戦(東京ドーム)に3-0の完封勝利。この試合は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催され、巨人側は阿部慎之助監督、選手含め背番号「3」を着けて臨む試合と独特のプレッシャーもあったが、投打で勢いを示したのは阪神だった。
【動画】見よ、この豪快アーチ!中川は5番に抜擢された試合でプロ初アーチを記録した
初回、森下翔太に約1か月ぶりとなる、特大の17号2ランが飛び出すと3回にも大山悠輔が適時打とスキのない戦いを続ける。
投げては先発の村上頌樹が球威ある直球、変化球のコンビネーションも冴え、9回123球、2安打無失点の力投で今季3度目となる完封勝利をマーク、23年以来となる、節目の10勝目をマークした。
また打線では若虎の躍動した姿も光った。
「7番・左翼」で先発した高卒4年目捕手の中川勇斗は2回に左前打とすると4回、先頭の第2打席は替わりばなとなった相手2番手菊地大稀の初球ストレートを捉え、フルスイングで豪快に二塁打をマーク。一方、9回の第4打席では追い込まれてからコンパクトなスイングで右前打とベンチの起用に応え、この日は3安打、プロ初の猛打賞となった。
中川といえばプロ初の5番に抜擢された、今月7日の中日戦(バンテリン)でプロ初アーチをマークするなど強心臓も話題を呼んだ。
21年のドラフト7位入団。元々パンチ力ある打撃も持ち味とされ、捕手登録ながら今季は外野で出場機会を得ている。現在、左翼は若手のチャレンジ枠となる中、果敢にレギュラー争いに挑んでいる。
中川はプロ初安打も今年5月に行われた巨人戦(東京ドーム)でマークした。背番号68の貪欲にポジションを狙う姿勢にはファンの間からも「何だか、すごない?」「見てて、気持ちがいいな」「頼もしい限り」「高寺、中川の高卒コンビの活躍嬉しい」「中川、いいね」「ついに本領発揮」「見ていて、応援したくなる」「虎の未来は明るいな」と好感が高まっている。
高卒選手の育成が課題とされたチームで持ち味のフルスイングで道を切り開いていくか。今後の成長の軌跡にも注目が集まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「また出てきたなと思って」球界OBが絶賛した阪神21歳、トッププロスペクトの打撃シーン「すごいな、パンチ力が」
【関連記事】阪神28歳剛腕は「もう、Wストッパーでいいのでは」39試合連続無失点のプロ野球記録樹立、圧巻の0.21「もっと、もっと続けてほしい」
【関連記事】「インチキ」は極上の誉め言葉 軽打もできる佐藤輝明に「投げる球がない。これやられたら、たまんないわ」と球界OBも脱帽