◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 3日目(16日)◇御前水GC (北海道…

◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 3日目(16日)◇御前水GC (北海道)◇6932yd(パー72)◇晴れ(観衆646人)
2打差4位の好位置で迎えた3日目、岡田晃平は緊張を感じていたという。古川龍之介、鈴木晃祐との予選ラウンド2日間は、学生時代から一緒に回る機会も多かった1学年上の2人だけに、少しリラックスムードも漂った。
それに対しこの日は、かつての賞金王・今平周吾、東北福祉大の先輩でツアー2勝の米澤蓮と同組。「なんか、浮いているような状態」を自覚していた。
伸ばし合いの展開で最初のバーディが6番と時間を要し、2つ伸ばして折り返しても、まだ地に足がついている感じはなかったという。スイッチが切り替わったのは12番(パー3)。「全然、論外の球を打ったんです」。右のカラーに外し、30ydほどのアプローチをねじ込んだが、アクシデントのようなチップインを喜べない。それでも、「きょうはこんなもの。修正しようとするとエラーが起きるから、それに合わせよう」と自分のミスに対して割り切るきっかけになった。
アプローチとパターのリカバリーに対する集中力をいっそう高めることで、しっかりゲームに入り込む感覚を取り戻し、怒とうの上がり4連続バーディで「65」。通算22アンダーで米澤に並び、首位と1打差3位で初優勝をかけたラスト18ホールに臨める。
明徳義塾中高、東北福祉大の先輩である松山英樹と一緒にPGAツアーで戦う目標をかねて何度も口にしてきた。海の向こうから人づてにメッセージが届いたのは前月のこと。「いつまで、もたもたしてるんだ」「日本ツアーであぐらをかくな」といった叱咤激励に気持ちが引き締まった。「そういう風に気にかけてもらって、結果までしっかり見てもらっているのはうれしい。勝ち切れないのも自分の甘さなので、ホントにやるだけですよね」
背筋が伸びると言えば、もうひとつ。明徳義塾の後輩である福住修が前週の下部ACNツアー「住地ゴルフチャレンジトーナメント」で最終日に単独首位から2位と惜敗。ルーキーとして上々の結果ながらも、母校の恩師・高橋章夫さんは「2位は負けの代表格」と手厳しかった。その言葉を、自分にも当てはめる。
「そうやって上の方々が言ってくれていることに、応えなきゃ」。目指すのは初優勝のみ。これ以上、期待を裏切りたくない。(北海道苫小牧市/亀山泰宏)