今週の日曜日は、中京競馬場で中京記念(GIII・芝1600m)が行われます。 近年の中京記念は小倉や阪神での開催が多…
今週の日曜日は、中京競馬場で中京記念(GIII・芝1600m)が行われます。
近年の中京記念は小倉や阪神での開催が多くなっていましたが、今年は中京競馬場が舞台となります。ここでは12年以降に中京芝1600mで開催された中京記念(計9レース)を対象に傾向を紐解いていきたいと思います。
データ対象の中京記念はすべてハンデ戦で施行されており、ハンデ戦らしく57.5キロ以上の重い斤量を背負っていた馬は【1-0-1-15】と苦戦しています。ハンデ戦で57.5キロ以上の斤量を背負っているのは、それだけの実績がある実力馬と言えます。しかし、確かな地力のある馬でもあまりにも重い斤量を背負うとその能力を出し切るのが難しいのでしょう。
データ対象の中京記念はすべてタフな中京競馬場が舞台となっていますし、重い斤量が想像以上の負担となるため、57.5キロ以上の馬は結果を残せていないと考えられます。
今年の中京記念はハンデ戦ではなくグレード別定戦になりますが、今回の中京記念に出走を予定している馬には斤量57.5キロ以上を背負っている馬がいます。そのような馬は本来の力を出し切れずにレースを終えてしまう可能性もありますので過信するのは禁物と言えるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
斤量57.5キロ以上(ただし、GI連対実績のある馬は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:ウォーターリヒト、キープカルム
(過去の該当馬:18年ウインガニオン2番人気8着、15年レッドアリオン2番人気8着、14年フラガラッハ1番人気10着)
※特に言及のない限り、データは12年以降に中京芝1600mで開催された中京記念(計9レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるウォーターリヒトが該当しました。
データ対象の9レースにおいて斤量57.5キロ以上を背負いながらも好走したのは、14年サダムパテックと12年トライアンフマーチの2頭のみ。この2頭はGIで連対した実績のあった馬。57.5キロ以上の酷な斤量を背負っていたとしても、GIで通用するほどの地力がある馬ならば克服することができるのかもしれません。
該当馬に挙げたウォーターリヒトの斤量は58キロ。これまでのGIではすべて8着以下と結果を残せていません。今回の斤量がマイナスになって人気を裏切る可能性は十分にありそうです。
今年の東京新聞杯で勝利しているように重賞でも通用する能力はあります。しかし、東京新聞杯は57キロでの出走。今回はその時から1キロ増での出走になりますし、東京新聞杯での走りができないことも想定しておきたいところです。
人気が有力で妙味も薄いですし、過去の傾向も重視すれば多少なりとも本馬の評価を落として考える必要もあるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。