今週の日曜日は、札幌競馬場で札幌記念(GII・芝2000m)が行われます。 札幌記念は秋の大舞台を見据える多くの実力…
今週の日曜日は、札幌競馬場で札幌記念(GII・芝2000m)が行われます。
札幌記念は秋の大舞台を見据える多くの実力馬が出走する一戦で『スーパーGII』と呼ばれるほどレベルの高い重賞として知られています。
過去10年の札幌記念では経験豊富な馬に良績が集まっています。ハイレベルなメンバーが相手となる一戦では、どんな競馬になっても対応できることが重要となります。多くのキャリアを積んでいるということは、それだけ様々なレースを経験しているということになりますし、それが強みになるのでしょう。
過去10年の札幌記念ではキャリア10戦以下の馬は4勝2着1回3着1回。それに対しキャリア11戦以上の馬は6勝2着9着3着9回となっています。キャリアの少ない馬は今までに経験のないレースになった際に、上手く対応できないことが多いため、このような傾向になっていると考えられます。
キャリアが少ない馬でもノーチャンスではありませんが、過大評価も禁物と言えそうです。今年の札幌記念でも各馬のキャリアに着目すると的中に近づくことができるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
関東馬でキャリア13戦以下(ただし、前走1番人気の馬は除く)
[0-0-0-13]複勝率0%
該当馬:ステレンボッシュ
(過去の該当馬:23年ダノンベルーガ3番人気4着、18年ミッキースワロー3番人気13着、17年マウントロブソン3番人気8着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるステレンボッシュが該当しました。
関西馬に負けず劣らずの成績を残す関東馬ですが、キャリア13戦以下の馬には注意が必要です。過去10年の札幌記念でキャリア13戦以下の関東馬は17頭が出走し1勝3着2回。馬券に絡んだ3頭は前走で1番人気になっていました。前走で上位人気になっているのは近況で優れた点がある馬と言えますし、そのような馬であればキャリアの浅さを克服する可能性があるのでしょう。
該当馬に挙げたステレンボッシュのこれまでのキャリアは10戦。前走は3番人気での出走となっていますので、過去の傾向を踏まえると高い評価は与えにくい印象です。
昨年は牝馬三冠で安定した成績を残し、暮れの香港ヴァーズでも3着に好走。しかし、今年は大阪杯で13着に大敗すると、前走のヴィクトリアマイルでも8着と結果を残せていません。近走はリズムを大きく崩していますし、大敗続きの牝馬という点も気になるところです。
昨年の実績から今回の札幌記念でも人気が有力ではありますが、その時と同じようなパフォーマンスが発揮できるかどうかは未知数な部分があります。人気で配当妙味も薄いですし、ここは思い切って本馬の評価を割り引くことも一考したいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。