◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 2日目(15日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州…
◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 2日目(15日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6497yd(パー72)
決勝ラウンド進出圏内の3アンダーで迎えた後半16番(パー3)、クラブを振り上げたところで「“うわっ”ていうちょっとイヤな感じ」が体を走った。UTのフェードでボールを止めにいったティショットはグリーンの右手前へ。西村優菜は背丈以上の打ち上げのアプローチに2打を要し、3パットで痛すぎるダブルボギーをたたいた。
ショートゲームのミス以上に「あそこに打ったのがやっぱりダメだった」と第1打を悔やむ。「(序盤に)ちょっとつまずいたところから、うまく立て直せた中盤ではあったんですけど、やっぱり最後の16(番)のダボがショックです」。予選通過が手の届くところにあった終盤に思わぬ後退。「71」で通算1アンダー67位に終わり、週末に進めなかった。
直近の欧州シリーズ3試合の出場権を得られず、今大会は6月末のダブルス戦「ダウ選手権」以来1カ月半ぶりの米ツアーだった。来季の出場権確保が難しい年間ポイントレース(レース・トゥ・CMEグローブ)143位という現状を打破すべく、技術面と精神面の両方からアプローチ。悩みの種だった、突然右に飛び出すショットミスが減り、「きょうの16番を除けば、あとはほぼ完ぺきな感じで打てた」のは収穫と思える。
ひとつの失敗に気持ちが引きずられる悪癖についても、「(この2日間は)ミスをした後も、バーディを獲った後もフラットな感じで打てた」と改善をポジティブに捉える。「(シーズン)前半戦にできなかったことが今できている実感はあるので、そこはプラス」。ホールアウト後の悔しさいっぱいの表情は、思いのほか穏やかだった。
次週の「CPKC女子オープン」(カナダ・ミシサガG&CC)にも、もちろんエントリー。中島敏雅コーチにも帯同を続けてもらうつもり。「微妙なところのセカンドショット、あとはパー3のティショット。嫌な感じがあるので、そこかなと思う」。浮上への足かせは一つひとつ、つぶしていく。(オレゴン州ポートランド/桂川洋一)