高校総体は15日、柔道の男子100キロ超級が行われ、決勝で時田開仁(愛知・大成3年)が長野慎大(東京・国士舘2年)を破…
高校総体は15日、柔道の男子100キロ超級が行われ、決勝で時田開仁(愛知・大成3年)が長野慎大(東京・国士舘2年)を破って優勝した。
時田は序盤から積極的に投げ技を狙った。1メートル83の体を縮めるように低い姿勢から体落としで技ありを奪い、「喜びが出そうになった」。手応えを感じつつ相手を抑え込み、合わせ技の一本勝ちで優勝を飾った。
大津市出身で小学5年から本格的に競技を始め、地元の友人らと一緒に強豪の愛知・大成中学に進学。前回大会は3位に入るまで成長した。今年3月の全国高校選手権で男子無差別2位と頂点を逃し、「より自主的に考えるようになった」と渡辺 風吹監督。その一つが、時田が「試合の流れを変えるため」と実戦形式などで練習を重ねた体落としなどの投げ技だった。
有力選手の欠場やライバルの敗退など波乱含みの展開にも「何度も『惜しい』を味わってきたので、やりきる気持ちを強く持った」と動じなかった。大一番で稽古の成果を存分に発揮して、念願のビッグタイトルをつかんだ。(大舘司)