二刀流の再始動後は、バッテリーを組む機会が増えているスミス(左)。そんな正捕手が見た大谷とは(C)Getty Image…

二刀流の再始動後は、バッテリーを組む機会が増えているスミス(左)。そんな正捕手が見た大谷とは(C)Getty Images
まさに規格外と言える投打二刀流をマスク越しに眺める名手には、一般的には見えない「凄み」が見えていた。
現地時間8月14日、米スポーツ専門局『ESPN Los Angeles』のポッドキャスト番組にドジャースの正捕手ウィル・スミスが出演。バッテリーを組む大谷翔平に対する正直な想いを打ち明けた。
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「ほぼ毎日信じられない奴だと思う。本当にそう思うよ」
MLBキャリア7年を数えるスミスは、数多の投手と対戦し、そして受けてきた。そんな百戦錬磨の名手が「同じチームでいることにちょっと嫉妬する時すらある。自分もあんな風にやりたいって」と語る大谷の凄みは、何よりも数字が物語る。
今季も投打で「違い」を生み出している。打者として、打率.284、ナショナル・リーグトップの43本塁打、OSP1.021、長打率.630のハイアベレージをマーク。一方で投手としても、リハビリの都合から計23.1イニングというスモールサンプルながら、防御率3.47、奪三振率12.34と圧巻のスタッツを記録。ここにきて急失速し、2位に転落したドジャースにあって、その存在感はより際立っていると言える。
そんな大谷に「フェアじゃない」と思う時があるというスミスだが、「でも、すごくいいやつなんだ。そばにいてくれてありがたい」と吐露。そして、間近で展開される「二刀流」への女房役なりの想いを口にしている。
「正直に言えば、大学レベルならやれる選手はいると思う。試合数も少ないからね。でも、メジャーじゃ無理だ。僕はショウヘイが登板後にどれだけ疲弊しているかを毎回見てる。彼にはやりきれるだけの体力と身体能力があるけど、でもやっぱり消耗するんだ。ブルペンに入って、毎日のように打撃練習もするからね。本当にやることが多いんだ」
大谷が「唯一無二」と称される理由を説いたスミスは、「打者だけ、もしくは投手だけでも負担はとんでもない。それなのに両方やるなんてね……」と指摘。そして、「その複雑さを考えたら、ショウヘイのやってることは信じられないことなんだ」と訴えた。
誰もが羨む投打二刀流――。大谷が切り開いた道の後に続く者が現れる日はやってくるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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