◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 2日目(15日)◇御前水GC (北海…

13位ターンした双子の男子プロの兄、黒川逸輝(C)JGTOimages

◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 2日目(15日)◇御前水GC (北海道)◇6932yd(パー72)◇晴れ(観衆436人)

ゴルフ界における双子といえば、真っ先に岩井明愛千怜の姉妹が挙げられる。2021年にプロデビューした2人は、同年に下部ステップアップツアーで妹→姉の順番で2試合連続優勝。レギュラーツアーでも22年に千怜が、23年には明愛が初優勝を飾ると、姉妹での最終日最終組やプレーオフ直接対決を演じて今季から米ツアーに主戦場を移した。

「岩井姉妹にはすごく刺激をもらっています。双子として、僕らの夢とか目標をどんどんかなえていっている」と目を輝かせる選手が国内男子ツアーにもいる。黒川逸輝は昨年8月の下部ツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジ in ふくしま」で初優勝した25歳。そのうれしいプロ初タイトルをつかんだ前日にプロテストに合格した双子の弟・航輝がいる。

二卵性ながら見た目はよく似ているとか。少し繊細さもある自分と、積極的な航輝という性格の違いがゴルフでは入れ替わるから面白い。「僕は結構(ガツガツ)行ってしまうタイプ。あっち(航輝)は慎重になりすぎるところがあったりして…」と笑う。

「兄と弟というよりも、親友みたいな感じ。ずっと同じようなレベルで成長してきて、いまもずっと負けたくない相手であり、応援したい相手でもあります」。仲良しの弟は、昨年サードQTで敗退。次週はマンデートーナメントに出場予定で、もし通過できなかった時は自分のキャディとしてサポートに回る予定だという。

まずは兄の逸輝が少しずつレギュラー参戦の機会を増やしてきたシーズン。今週は2日間でボギー1個にとどめ、「65」「68」で伸ばし合いに食らいついた。首位と6打差の通算11アンダー13位は自己ベストのポジション。「(レギュラーでは)自分をちょっと見失ってしまう時があった。雰囲気に飲まれないように」と力を込めた。

ちなみに今週出場しているルーキー福住修にも切磋琢磨してきた双子の兄・将がいる。黒川兄弟は香川・藤井学園寒川高時代に高知・明徳義塾中の福住兄弟とジュニアの試合で顔を合わせる機会も多かったそう。「僕らはいつも、どっちが逸輝でどっちが航輝かみんなに聞かれる方だったんです。でも、あそこ(福住兄弟)もそっくりなんで、逆に僕らがどっちが将でどっちが修かを聞いちゃう。いつも、みんなはこんな感じだったんだって」。四国のジュニア大会で競い合った4人がレギュラーツアーに勢ぞろいすれば、きっとそんな話題で盛り上がる。(北海道苫小牧市/亀山泰宏)