第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は16日、第11日を迎え、ベスト8をかけた3回戦4試合が行われる。第1…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は16日、第11日を迎え、ベスト8をかけた3回戦4試合が行われる。第1試合では、勝負強い4番対決に注目だ。

【大会第11日第1試合(8時00分)】
高川学園(山口)-日大三(西東京)

 初戦で4番の活躍で勝利した2チームの対決。互いの4番がどこまで活躍できるかが、勝敗のカギを握りそうだ。

 高川学園の4番・遠矢 文太捕手(3年)は、初戦の未来富山(富山)戦で、5打数3安打5打点の活躍。プロ注目の江藤 蓮投手(3年)から、最初の対決となった2回の第1打席でいきなり本塁打をかっ飛ばした。その後も二塁打を2本マークし、いずれも適時打になった。チーム8得点中、5点をたたき出すなど、勝負強さを発揮した。

 日大三は初戦1点差で競り勝った。同点で迎えた8回に、一振りで勝利をもたらしたのが、4番の田中 諒内野手(2年)。豪快なソロを左翼席にたたき込んで、派手なパンチ力を披露した。まだ2年生ながら、強豪の4番に座る男は、西東京大会準決勝でサヨナラ2ランを放ってチームを救ったこともある。驚異の勝負強さは甲子園でも発揮したことになる。

 互いにマークされる4番が、どこまで本領を発揮できるか。対応力も問われることになる。