エリオットと笑みを浮かべながら睨み合いを見せた朝倉(C)Getty Images 現地時間8月16日、米イリノイ州シカゴ…

エリオットと笑みを浮かべながら睨み合いを見せた朝倉(C)Getty Images
現地時間8月16日、米イリノイ州シカゴで開催される総合格闘技団体『UFC』のイベント「UFC319」のフライ級マッチで、朝倉海(JTT)は、ティム・エリオット(米国)と対戦する。
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いざ再起戦に挑む。昨年12月に開催された「UFC310」で念願のUFCデビューを果たした朝倉だったが、王者アレシャンドレ・パントージャ(ブラジル)の牙城を崩せずに2回一本負け。いきなり組まれた王座戦で力なく敗れてしまった。
本人が「自分の力を出し切れなかった」と悔いた屈辱的な完敗劇から約8か月。2戦目にして背水の陣で臨む朝倉の前に立ちはだかるのは、エリオットは2012年からUFCで戦う38歳のベテラン。王座への挑戦経験もあり、多彩な組技を得意とする。現王者ではないにしても、決して侮れない相手と言えよう。
敗戦スタートからいかに立ち直るのか――。現地での朝倉への期待は小さくない。UFCの現世界フェザー級王者であるアレクサンダー・ヴォルカノフスキーは自身のYouTubeチャンネルにおいて「興味深いカードだ。カイ・アサクラを軽視すべきじゃない」と断言。経験豊富なエリオットが優位と見る世間の下馬評に警鐘を鳴らした。
「現実的に考えてみよう。たしかにエリオットは簡単に戦えるかもしれない。カイが攻撃的に攻めてきたら、彼(エリオット)にはシュートチャンスが生まれるからね。逆にカイをテイクダウンしても、フィニッシュできると思う。ただ、それ(番狂わせ)は起こりえるよ」
百戦錬磨の王者が番狂わせの可能性を示唆する理由は、こうだ。
「エリオットがどうにかテイクダウンを決めたとしても、少しダメージを受けるだろうとみている。それによってカイがラウンドを制する可能性は大いにある。かなり渋い勝負になる。俺はカイに賭けるよ。ただ、みんなに覚えておいてほしいのは、俺がアンダードッグを応援するタイプなんだってことだ。俺はここでの番狂わせも十分あり得ると思うよ。それだけの技量はカイにあるとみている」
果たして、ヴォルカノフスキーの読みは当たるのか。現地時間8月13日に開かれた会見で「今は強くなって戻ってきました」と断言した朝倉がいかなるパフォーマンスを見せ、勝利をもぎ取るかに注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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