プロ野球中日の中田翔内野手(36)が15日、今季限りで現役を引退することを明かした。3球団でプレーし、プロ18年目のシ…
プロ野球中日の中田翔内野手(36)が15日、今季限りで現役を引退することを明かした。3球団でプレーし、プロ18年目のシーズンを最後にユニホームを脱ぐことになった。
この日、中田は本拠地バンテリンドームで会見を開いた。引退を決めた理由として「自分自身が満足するスイングができなくなった。体が思うように動かないと感じてきており、これ以上、チームに迷惑をかけられないと思った」と話した。2カ月ほど前に決意したという。
思うような結果が出ず、最近は「野球が嫌いになりかけていた」と打ち明けた。残りのシーズンに向け、「Aクラス(3位以上)を勝ち取るために、みんな死にものぐるいでがんばっている。ユニホームを着ている限り、がむしゃらにやりたい」ときっぱり。会見の終わりに、チームメートの大野雄大やブライト健太らから花束を受け取り、笑顔を見せた。
中田は広島県出身。大阪桐蔭高時代に通算87本塁打を放った。2007年の高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団。14、16、20年に打点のタイトルを獲得するなど長打力のある打撃で活躍した。16年は自身最多の110打点を挙げ、チームの10年ぶりとなる日本一に貢献した。
21年シーズン途中、暴力行為で出場停止処分を受け、無償トレードで巨人へ。23年までプレーした。契約期間内だったが、残りの契約を終了できる選択権を行使して自由契約となり、当時の立浪和義監督の誘いもあり中日に移籍した。
持病の腰痛に苦しみ、移籍1年目の24年は62試合の出場にとどまった。開幕スタメンで迎えた今季も5月に腰痛が悪化。ここまでは出場25試合で、打率1割6分1厘、2本塁打だった。
プロ18年間の主な通算成績は、打率2割4分8厘、309本塁打、1087打点。打点王3度のほか、ベストナイン、ゴールデングラブ賞をそれぞれ5度受賞している。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は13、17年の2大会に出場した。