全国高校総体は14日、ジップアリーナ岡山で柔道の男子団体決勝が行われ、国士舘(東京)が2年ぶり18度目の優勝を果たした…

 全国高校総体は14日、ジップアリーナ岡山で柔道の男子団体決勝が行われ、国士舘(東京)が2年ぶり18度目の優勝を果たした。

 男子団体で2年ぶりの優勝を決めた国士舘の選手らが目を潤ませて肩を組み合った。もがいてきたチームが決勝で連覇を狙った埼玉栄(埼玉)から王座を奪還した。

  先鋒戦を落として迎えた 次鋒戦。81キロ級の個人戦代表でもある佐藤光晟(3年)は約40キロの体重差がある相手にも冷静だった。「自分より重いので、投げられるとは思っていなかった」と寝技に持ち込み、抑え込みで狙い通りの一本勝ち。中堅の引き分けを挟んで、副将、大将がポイントを連取して勝負を決めた。

 3月の全国選手権は8強止まり。頂点には程遠い結果に、百瀬晃士監督は主力だけでなく、控えの3年生にも自覚を促した。練習から控え組が積極的に声を出して盛り上げるようになり、一体感が増したという。チームの総合力でビッグタイトルをつかみ、佐藤は「控えのみんなの支えがあってこその優勝」と誇らしげだった。