◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 初日(14日)◇御前水GC (北海道)…

ツアー自己ベストタイ63をマークした池村寛世(JGTOimages)

◇国内男子◇ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 初日(14日)◇御前水GC (北海道)◇6932yd(パー72)◇曇り(観衆524人)

今大会の練習場は打席数が限られており、スタート前の練習では25球の球数制限が設けられている。さらに練習場の奥には管理棟があるため、打てるのはアイアンのみ(230ydまで)。ウッド系の練習はドライビングレンジ横の“鳥かご”で軽く感覚を確かめるくらいになる。

初日午前7時30分と早朝のティオフだった池村寛世は、制約の多い環境にもあっけらかんとしていた。「アジアンツアーに比べたら、打てる方なので。台湾の試合とか(全部で)鳥かご6打席しかない…みたいなこともありましたから」と笑い飛ばす。

ウェッジから7番アイアンくらいまでをサラッと打ち、鳥かごでの1Wは体を動かす目的で振った。「プライベート(ラウンド)の時はあんまり練習しない。いつも通りだと思えば…」。ウォーミングアップとしても軽い一連の流れに戸惑いはなかったそうだ。

実際、10番(パー5)のバーディから始まった18ホールもほぼ危なげなし。ヒヤリとしたのはティショットを“直ドラ”した折り返しの1番で右の木に当て、セカンドが出すだけになった1番くらい。唯一と言っていいピンチも、約50ydからの寄せワンで切り抜けた。ボギーなしの9アンダー「63」で1打差2位につける滑り出し。直近の2週前「リシャール・ミル チャリティトーナメント」で3年ぶりのツアー3勝目を飾ったショットの好フィーリングをキープしている。

そもそも、御前水GCの練習場には「今週に入って、きょう初めて行きました」と明かす。開幕前日はプロアマに入っていなかったため、練習場の環境も考えて別コースを回っていた。北海道には前週から入り、次週の会場となるブルックスカントリーの下見もすでに3ラウンド完了。優勝の余韻に浸る気配もなく、精力的にゴルフをしている。「アジアで勝ちたいっていうのがあるので」

アジアンツアーのインターナショナルシリーズで好成績を収め、同じ鹿児島出身の先輩プロ、香妻陣一朗が戦うLIVゴルフに参戦することをかねて目標にしてきた。「でも、インターナショナルシリーズで全然結果が出ていない。そこで比嘉一貴は優勝争いをしてますからね」。自身のツアー最少ストロークに並び、2試合連続優勝へ好発進しようと決して浮かれない。(北海道苫小牧市/亀山泰宏)