投手運用に課題を抱え続けるドジャース。率いるロバーツ監督の表情も重い(C)Getty Images 悲願のワールドシリー…

投手運用に課題を抱え続けるドジャース。率いるロバーツ監督の表情も重い(C)Getty Images

 悲願のワールドシリーズ連覇に邁進してきた“銀河系軍団”が泥沼にハマった。

 現地時間8月13日に敵地で行われたエンゼルス戦にドジャースは5-6と惜敗。これで今季の同カードでは屈辱の6連敗となり、ナショナル・リーグ西地区でも首位から陥落した。

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 この試合まで直近10試合でわずか4勝と急ブレーキがかかったドジャースは、序盤4回で5点を先行した試合も二の足を踏んだ。

 投打二刀流で先発登板した大谷翔平が5回に2点を失って降板すると、1点をリードした8回には3番手のジャスティン・ロブレスキーが痛恨の2失点。味方守備陣の拙守にも足を引っ張られた投手陣が崩壊して力なく敗れた。

 前日も中継ぎ陣が打ち込まれて敗れていたドジャース。連夜の“投壊”は、豊富なタレント陣を故障によって欠き、継投策が火の車状態となっているチーム状況を大いに物語る結果でもあった。

 どうにも勢いが加速しない。そんなドジャースナインの戦いぶりは地元メディアで手厳しく批判されている。米スポーツ専門局『ESPN』のエルデン・ゴンザレス記者は自身のXで「ドジャースのブルペンは混乱状態にある。それを補うには、現在の打線では不十分だ」と糾弾。投打が噛み合わないチーム状況を憂いた。

 また、米版『Yahoo! Sports』のジャック・ベアー記者は「ショウヘイ・オオタニは今回も異次元の力を見せつけた」と先発マウンドに立った背番号17の仕事ぶりを称賛。その上で「オオタニが今季最長となるイニングを投げ、ベッツにマルチヒットが出たこと以外は、全てが最悪だ」と断じた。

「MLB全体でも20番目となる中継ぎ防御率(4.20)に甘んじているドジャースのブルペンは、今シーズンを通しての弱点であり、今がまさに最悪の状況にあると言える。タナー・スコット、カービー・イェーツ、マイケル・コペック、ブロック・スチュワート、エバン・フィリップスといったクローザー候補が軒並み故障者リスト入りし、まともに機能すらしていない」

 ゲーム終盤に入ると別人のような戦いぶりを見せてしまうドジャース。現地時間8月15日からはパドレスとの3連戦が行われるが、首位攻防戦に向かうチームの空気は決して芳しくはない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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