周囲への感謝の気持ちを示すシーンも多い田中将大(C)産経新聞社 またも勝ち星に届かなかった。 8月13日の中日戦に先発し…

周囲への感謝の気持ちを示すシーンも多い田中将大(C)産経新聞社
またも勝ち星に届かなかった。
8月13日の中日戦に先発した田中将大は5回7安打3失点(自責0)。味方の失策にも足を引っ張られる形となった。
【動画】中日主軸の細川を見逃し三振に、田中将大の気合の入った投球シーン
中5日での再びの先発マウンドとなった田中は飛ばしていく。最速148キロの直球、スプリット、スライダーと制球良くまとめ、4回まで無失点。走者を出しながらも粘り強く投げ、中日打線を封じ込める。
そんな田中を打線も援護する。初回、ベテランの丸佳浩が先頭打者弾を放つと、無死満塁からバッテリーを組む岸田行倫がセンターへ犠飛をマーク。さらに一死二塁から中山礼都の適時二塁打とたたみかけ、初回に3点を奪う。
そして迎えた5回。勝利投手の権利がかかったマウンドの一死一塁の場面。山本泰寛のニゴロで併殺を狙った門脇誠の二塁への送球が高めに抜け、ボールが転々とする間に一塁走者が生還。1-3とされると、さらに一死二塁から上林誠知にも適時二塁打を許し、1点差とされる。さらに二死二塁からジェイソン・ボスラーにも中前適時打を許し、3-3の同点とされてしまう。
前回登板時も味方失策から失点につながったが、ここからベンチへ引き上げたときの姿が注目されている。
失策した門脇をベンチ前で迎えると、「ごめん」と謝罪する姿が中継のテレビカメラに映し出されたのだ。
後輩のミスもしっかり受け止め、だからこそ失点をしてはいけなかったと責任を背負うレジェンド右腕の姿にSNS上など、ファンの間からは「うるっときました」「こういう姿に勝たせたくなるよな」「もっとジャイアンツナインを引っ張ってほしい!」「次も頑張ってほしい」など、応援の声が続々と上がっている。
この試合ではほかにも三塁を守る砂川リチャードの好守にも「ナイスプレー!」と声をかけるなど、若手が多い現在のチーム編成で投球以外にもナインを鼓舞する姿勢を示し続けている。
またも日米通算199勝はお預けとなった。しかしこの日の投球シーンを見れば、「勝てる投手」であることは間違いない。
果たして次の登板機会はめぐってくるのか。背番号11の歩む道に引き続き、注目が集まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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