岡林の状態が上がってくれば、中日の勝ち星も伸びてくるはずだ(C)産経新聞社 夏の9連戦を良い形で締めくくった。 中日は8…

岡林の状態が上がってくれば、中日の勝ち星も伸びてくるはずだ(C)産経新聞社
夏の9連戦を良い形で締めくくった。
中日は8月13日、巨人との試合を4-3で勝利。5日からの9連戦を4勝5敗で終えた。前の2カード(本拠地での阪神戦、広島戦)は、リリーフ陣が痛打を浴びて連続負け越し。それでも、東京遠征で勝ち越しに成功。CS戦線に踏みとどまっている。
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さて、13日の巨人戦は田中将大と対峙した。中日は春先に白星を与えている。日米通算198勝と大台へのカウントダウンが進む右腕に対し、どう攻略していったのか。
キーマンは岡林勇希、上林誠知の「バヤシ・バヤシ」コンビである。井上一樹監督が名付けた2人の主力打者は、後半戦に入ってともに調子が上がらず、特に岡林は打率が前半戦終了時の.294から2分以上落ちていた(8月12日時点で.268)。
そんな中、8試合ぶりに「1番・岡林、3番・上林」のオーダーで臨むと、初回にいきなり上林がセンター左へ二塁打。3回には岡林が外角高めの速球に逆らわずレフトへ安打。上林は四球を選んでチャンスを繋いだ。
こうしてジワリジワリと相手を追い詰めた攻撃は、5回に結実した。
1死から岡林がライト前へ運び、実に7月19日以来のマルチ安打を記録。続く山本泰寛の打席で相手二塁手が悪送球すると、岡林は一塁から快足を飛ばして本塁まで帰ってきた。こうなると上林も黙っておらず、ライトフェンス直撃の適時二塁打。ジェイソン・ボスラーの適時打で同点のホームを踏んだ。
「バヤシ・バヤシ」コンビが打って走っての同点劇。今季のチームを支える2人が久しぶりに本領を発揮した。
試合は6回にマイケル・チェイビスのソロが飛び出し、勝ち越しに成功。投手陣は柳裕也が6回まで粘り3失点。藤嶋健人、清水達也、松山晋也は無失点リリーフで最少リードを守り切った。会心の逆転勝ちだ。
岡林は前述の通り、約1か月ぶりのマルチ安打。上林は9回にも安打を放ち、6月11日以来の猛打賞をマーク。2人が活躍すればチームも乗ってくるはず。これをきっかけに上昇カーブを描いてもらいたい。
[文:尾張はじめ]
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