全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は13日、新たに柔道とセーリング(ヨット)の2競技が岡山、和歌山両県でそれ…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は13日、新たに柔道とセーリング(ヨット)の2競技が岡山、和歌山両県でそれぞれ始まった。神奈川県勢は、柔道男子団体で東海大相模が準々決勝進出を決めた。

 「高校柔道の集大成」 東海大相模 井上大智主将

 3試合連続の一本勝ちに大会に懸ける思いが凝縮されていた。危なげなく、切れ味鋭い技で相手を圧倒した。

 叔父は、シドニー五輪100キロ級金メダルの康生さん。その兄で父の智和さんも柔道家で、現在は実業団チームを率いる。叔父や父の背中を追うように小学1年から柔道を始めると、めきめきと力をつけた。康生さんは「誰からの助言も受け入れる素直な性格が長所」と評し、智和さんは「康生のようにバネがあって、柔らかく技を繰り出せるのが持ち味」と目を細める。

 高校柔道では、春の選手権と7月の金鷲旗、総体を合わせて3冠と言われる。今春の選手権では準々決勝で、優勝校の埼玉栄(埼玉)と対戦。「事実上の決勝戦」と言われ、代表戦までもつれ込んだが、エース同士の戦いで敗れた。

 この日帰宅すると、悔しさや情けなさを両親に涙ながらにぶつけた。「練習量が足りない。気持ちを切り替える必要がある」と自宅を離れて寮生活を送ることにし、以前に増して練習に励んだ。主将の覚悟が仲間に伝わり、寮で寝食をともにすることで、チームの一体感はさらに深まった。その結束力は16年ぶりの金鷲旗制覇へと結実した。

 今大会は、選手5人がいずれも3戦全勝し、準々決勝では因縁の埼玉栄と対決する。井上主将は総体について「高校柔道の集大成。みんなでまた喜びを分かち合いたい」と力を込めた。かけがえのない仲間と力を合わせ、青春のひのき舞台で二つ目のタイトルを取りにいく。(清水裕)