【明治安田J1リーグ 第25節 柏レイソルVS湘南ベルマーレ 2025年8月10日(日)19:03キックオフ】 撮影/原…
【明治安田J1リーグ 第25節 柏レイソルVS湘南ベルマーレ 2025年8月10日(日)19:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■鹿島戦の「PKキッカー」が押し込んだ!
7月20日に行われた鹿島アントラーズとの大一番以来の試合となった柏レイソル。
鹿島戦は最後の最後でミスから決勝点を献上するというアクシデント的な敗戦となってしまったが、試合後、リカルド・ロドリゲス監督は先頭を歩いて選手とサポーターを鼓舞し、「われわれは優勝できる」というメッセージを明確に伝えた。
間隔が空いたものの、この湘南ベルマーレ戦は優勝へのリスタートがかかった、精神力を試される試合となった。
立ち上がりから柏は運動量と強度をしっかりと保って試合を支配しにかかるが、残留争いから抜け出したい湘南も攻撃的な姿勢で相対する。
サイドの高い位置で3人が絡んでチャンスメイクする柏に対し、湘南はブロックを形成して弾き返し、少ない手数でサイドの裏のスペースを突く。
それでも、柏はサイドハーフがプレスバックを決して怠らず、攻撃時だけでなく守備時でも数的優位を保って徐々にペースを握る。
アタッキングサードで攻撃を展開する回数に比べ、決定的な場面が多いわけではなかったものの、粘り強い押し込みが続くようになった柏は44分に先制。鹿島戦でPKを外してしまった背番号14、小屋松知哉が肩で押し込んだ。
■誰が出ても強さを発揮「優勝争い」の中心へ
後半に入ると、リードした柏がペースを握る。加入後初先発となった馬場晴也が久保藤次郎、渡井理己と右サイドで良好な関係を築き、高い位置で自分たちの時間を長引かせることに成功した。
押し込まれる展開が続いた湘南は、鈴木章斗がなかなか前を向いてプレーさせてもらえない。遠距離からでも一発のあるルイス・フェリッピを投入して流れを変えようと試みるが、柏は強まる雨の中でもプレーの精度を保ち、主導権を手放さない。
柏は選手交代をしても良い意味で質が変わらず、勝利へと近づいていった。
79分には細谷真大と新加入の背番号21、小西雄大を投入。守りきるのではなく、試合を決定づける追加点を狙い続けた。
そして90分、力強いドリブルで前線へと駆け上がった細谷のパスを受けた小西のアシストで2点目が入り、2-0の完勝という形で優勝への再スタートを切ることに成功した。
馬場や小西の活躍に象徴されるように、誰が出ても強さを発揮することができることも示し、再び優勝争いの中心へ舞い戻った柏。
リカルド・ロドリゲス監督は「チームの成長と成熟を感じた」と、強さへの自信を口にした。
■試合結果
柏レイソル 2-0 湘南ベルマーレ
■得点
44分 小屋松知哉(柏)
90分 中川敦瑛(柏)