5回3失点で白星が付かなかった巨人・田中将大(C)産経新聞社 巨人・田中将大が8月13日の中日戦(東京ドーム)に先発。4…

5回3失点で白星が付かなかった巨人・田中将大(C)産経新聞社

 巨人・田中将大が8月13日の中日戦(東京ドーム)に先発。4回まで無失点に封じたが、5回に味方のエラーが絡んで3失点。3-3の6回から2番手・菊地大稀が送られ、日米通算199勝目は、またもお預けとなった。

【動画】フォークが落ち切らず…田中将大が同点打を浴びたシーン

 6回途中2失点と力投した8月7日ヤクルト戦(同)から中5日。中日相手には、4月3日の敵地での前回対戦で、5回1失点に抑え、巨人移籍後の初登板初先発を白星で飾っていた。

 初回2死無走者から上林誠知に中越え二塁打を浴びたが、続く4番・細川成也を9球目の末に、内角低めいっぱいの147キロで見逃し三振に斬ってとった。すると打線が初回からつながり、丸佳浩の先頭打者本塁打などで3点を先行した。

 3回は“ロマン砲”の好守に救われた。2死一、二塁から細川の鋭い打球は三塁線を襲った。これをサードの砂川リチャードがグラブで止めた。アウトこそ取れなかったが、抜けていれば失点確実の場面だった。中継局『BS日テレ』で解説を務めた、元中日監督の谷繁元信氏も「よく止めましたね」と絶賛。田中は満塁からジェイソン・ボスラーを一ゴロに仕留め、0を並べた。

 ところが、勝利投手の権利がかかった5回は味方の拙守に泣いた。1死一塁から山本泰寛の当たりは二塁前へのゴロ。これを捕球した門脇誠の二塁転送が悪送球となり、一塁走者の生還を許した。谷繁氏が「雑というか、体が投げる方向を向いていない」と断じた失策をきっかけに、田中も崩れた。

 続く上林に右翼フェンス直撃の適時二塁打を許し、2失点目。2死後にはボスラーに対して、フォークが落ち切らず、中前タイムリーを許し、同点に追いつかれた。スコアボードに重い「3」が点灯し、田中も厳しい表情を浮かべた。

 結局5回81球で3失点。自責点は0とやり切れない思いを抱えたまま、6回に投手交代を告げられた。2戦連続の好投も、白星が付かなかった36歳。悔しい思いを晴らすマウンドは、いつ訪れるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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