12日のDeNA戦でサヨナラ2ランを放った村上宗隆(C)産経新聞社 ヤクルト・村上宗隆が8月12日のDeNA戦(神宮)で…

12日のDeNA戦でサヨナラ2ランを放った村上宗隆(C)産経新聞社

 ヤクルト・村上宗隆が8月12日のDeNA戦(神宮)で自身3年ぶりとなるサヨナラ本塁打を放った。

 1-1の9回、無死一塁からDeNA・中川虎大の初球ストレートをとらえると、確信の仁王立ち。バックスクリーンへ飛び込んだ打球を、悠然と見送った後にダイヤモンドを一周し、ナインから歓喜のウォーターシャワーを浴びた。

【動画】確信の仁王立ち!村上宗隆のサヨナラ弾をチェック

 劇的な2試合連続の5号2ランに、米国メディアも沸き立った。メッツの地元放送局『SNY』はXで、デビッド・スターンズ編成本部長がこの試合を視察したと報じた。

 また、添付記事では村上を詳しく紹介。「ヤクルトスワローズの一塁手・三塁手であるムラカミは、今オフにフリーエージェントとなる可能性があり、スターンズの試合観戦は特に注目されるものとなる」と記した。村上のNPBでの通算成績に加え、三冠王に輝いた2022年の56本塁打、134打点という突出した数字も盛り込んでいる。

 そして「ムラカミは今オフにポスティングされる見込みだ」と指摘。実現すれば「MLB選手としては野手陣がやや弱いチームにおいて、最も注目されるフリーエージェントの一人となるだろう」と予測し、メッツにおいては単年契約のカイル・タッカー、2年契約の最終年を破棄することが見込まれるピート・アロンソの2選手の名前を挙げ、去就が注目されると伝えた。

 記事では「もしアロンソがオプションを破棄してフリーエージェントとして去る場合、ムラカミがファーストベースのポジションを埋める可能性もあります」として、アロンソの後継者に浮上するシナリオも示した。

 ただ、村上に注目しているのはメッツだけではない。『SNY』ではドジャースの名を取り上げ、「多くの興味を示すチームと競合する必要があります。特にロサンゼルスは長年、日本の市場を支配しており、最近では日本からロウキ・ササキとヨシノブ・ヤマモトの獲得、そしてエンゼルスでMLBキャリアの最初の期間を過ごした後、ショウヘイ・オオタニの獲得も実現しています」という“実績”に触れて、警戒していた。

 実際にドジャース専門メディア『Dodgers Nation』はXで「ドジャースは、ムネタカ・ムラカミが今オフシーズンにMLBに加入する準備を進める中、引き続き彼を注目しています」と強調。さらに、ファンに向けて「日本のスター三塁手を獲得するのを望みますか?もしそうなら、マックス・マンシーにはどのような影響を与えるでしょうか?」という質問を投げかけていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】マンシーの後釜候補に村上宗隆が浮上? 今オフFA市場での獲得を米メディアが推奨「“完璧な後継者”はすでに存在しているかもしれない」

【関連記事】大谷翔平の4度目のMVPは「不公平」 米司会が受賞の必然性に異論「投打の両方ができたら毎年MVPになるとでも?」

【関連記事】“1147億円男”に「もううんざり」 米識者が目立つ緩慢さに苛立ち「ジャッジやオオタニのように模範を示さなければいけない」