◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 事前(12日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇…

馬場咲希のルーキーイヤーも後半戦に。最終戦進出の可能性も十分

◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 事前(12日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6497yd(パー72)

欧州シリーズ3連戦の週末は、ドライビングレンジからコースに出られなかった。ルーキーの馬場咲希はフランス、スコットランド、ウェールズでまさかの“3連敗”。6月「ダウ選手権」までのトップ10入り3回の勢いは跳ね返され、期間中はアンダーパーを1ラウンドも記録できなかった。

アマチュア時代以来2年ぶりに挑んだ「AIG女子オープン(全英女子)」を「対応しきれない部分が多かった」と振り返る。「風が強く、地面の硬さもあって、計算が難しくて。ショットの感じも結構気になっていたので、ちょっといろんなことを考えちゃって、あまりうまくいかなかった」。優勝した山下美夢有を筆頭にトップ5のうち3人が日本勢となったメジャー。先輩プロたちの力強さを改めて思い知った。

年間ポイントレース(レース・トゥ・CMEグローブ)は66位で、馬場の視野にも秋のアジアシリーズ出場が入った。「全然ダメというわけではない」と積み上げてきたものを認めつつ、「課題をひとつクリアしたら、また新しく(課題が)出てくる」から悩ましい。

米国からカナダ、そして米国と3連戦に臨む予定

「でも、それを受け入れて…というか。完ぺきにはできないから、その週の“調子なり”にうまくゴルフができるようにするのがプロなんだろうなと思って」。リンクスを駆けるボールのように、物事は大半が思い通りにはいかない。後半戦に向かうにあたり「目標を意識しすぎると、その週のゴルフにちょっと集中できないところもある。まずは課題と向き合いながら、少しずつでも良くなっていけばいいかな」と精神面での成長をのぞかせた。

欧州からは日本に一時帰国することなく米国入り。前週のオープンウィークはショッピングセンターや、日本食スーパーに立ち寄ってリフレッシュしながら調整した。悔しさを胸に本土で仕切り直す。(オレゴン州ポートランド/桂川洋一)