13日、第107回全国高等学校野球選手権大会8日目、優勝候補・健大高崎は京都国際に敗れ、初戦敗退となった。  この試合で…

13日、第107回全国高等学校野球選手権大会8日目、優勝候補・健大高崎は京都国際に敗れ、初戦敗退となった。 

 この試合では投手起用に注目が集まった。相手が巧打者揃いの京都国際ということで、これまで先発起用が多かった下重賢慎投手(3年)ではなく、制圧的な投球ができる石垣 元気投手(3年)が良かったのでは?という声も多い。

 青柳博文監督は「もちろん石垣の選択肢もありました」と振り返る。それでも、群馬大会決勝同様、下重が先発したのは、故障のリスクを考えたものだった。

「150キロを超える石垣は出力が高い分、故障のリスクもある。医者の方とも相談して、石垣は後半のショートリリーフがいいという声をいただいており、起用は崩さず、下重、佐藤(龍月)、石垣を崩さずいきました」

プロ野球では年間10人以上の投手がトミー・ジョン手術を決断しているのを見ても、速球投手ほど無理に起用できない。

 もともと健大高崎は入学前には投手の肘、肩を検診したり、投手の1週間の球数、練習試合の起用もローテーション制。さらに今年は肘に特殊なサポーターをつけて投手の肘の負荷具合を可視化するなど、故障のリスクを防ぐ取り組みを行ってきた。

 石垣の起用法が限定的なのも、致し方ないだろう。もちろん下重が不調ならば打たれるリスクもある。この試合では健大高崎の青柳監督だけではなく、京都国際の小牧憲継監督の想像を上回るほど京都国際の打撃が素晴らしかった。

 青柳監督の起用があったからこそ、石垣は重篤な怪我をせず、右肩上がりに球速を伸ばし、トミー・ジョン手術もあった佐藤はかなり慎重に起用して、投げるイニングを増やし、自己最速を更新した。

 結果として初戦敗退に終わったが、青柳監督をはじめとした健大高崎の投手マネジメントの上手さ、育成力は高く評価するべきだろう。