皐月賞で8着だったアロヒアリイ(牡3、美浦・田中博康厩舎)が、16日の仏G2・ギヨームドルナノ賞(芝2000m)で海…
皐月賞で8着だったアロヒアリイ(牡3、美浦・田中博康厩舎)が、16日の仏G2・ギヨームドルナノ賞(芝2000m)で海外初戦を迎える。日本のファンには馴染みがないレースだが、実は現地では…。そのあたりを詳しく見ていこう。
ギヨームドルナノ賞は3歳限定のG2だ。総賞金は18万3000ユーロ(約3000万円)。創設は52年。当初のレース名はコートノルマンド賞だった。何度も条件を変更しながら、60年から2000m戦に。87年にドーヴィル近郊のマンヌヴィル(種牡馬を繋養する牧場)を所有していたギヨーム・ドルナノ伯爵を記念して、ギヨームドルナノ賞に改名された。
GI馬が同斤量で出走できる定量戦とあって、毎年のようにハイレベルの戦いが繰り広げられている。そのため、過去の勝ち馬にも大物が並ぶ。近年の代表格は23年のエースインパクト(Ace Impact)。同年の仏ダービーであり、続く凱旋門賞を制した名馬だ。さらには20年のミシュリフ(Mishriff)、21年のドバイオナー(Dubai Honour)、24年のエコノミクス(Economics)も説明不要の大物だろう。また、87年に3着だったトランポリーノ(Trempolino)も2カ月後に凱旋門賞馬となっている。
さぁ、アロヒアリイは海外の強豪相手にどんな走りを見せるのか。結果がほしいのは確かだが、歴史を振り返ると負けても悲観する必要はない。今後の大舞台につながる中身のあるレースとなることを期待したい。