熱戦が続く夏の甲子園。鹿児島代表の神村学園は、8月13日の大会8日目・第3試合に創成館との初戦を迎える。昨年、一昨年と、…
熱戦が続く夏の甲子園。鹿児島代表の神村学園は、8月13日の大会8日目・第3試合に創成館との初戦を迎える。昨年、一昨年と、夏の甲子園では2年連続でベスト4に進出しており、今年は悲願の甲子園初制覇を狙う。
エースの早瀬 朔投手は最速150キロの直球が持ち味で、春は九州大会優勝の原動力に。今夏の地方大会では4試合に登板し、決して本調子ではなかったが16回2/3を投げ15奪三振と投球イニングに迫る三振を奪った。ドラフト候補の呼び声もあり、聖地での活躍にも期待がかかる。
早瀬は6月の密着取材で、全国制覇への強い思いを口にしていた。
「やっぱり去年も一昨年もベスト4で終わってしまい、今年こそは3度目の正直という思いが強いです。甲子園決勝に行って、優勝することが1番の目標なので、今はもうそのことしか頭にありません」
卒業後の進路は、すでにプロ一本で固めている。甲子園のピッチングは、チームの結果だけでなく、自身の目標にも直結する。早瀬は夏の聖地での躍動を誓った。
「春先から球速も上がってきましたが、もっと調子を上げていかないと夏の甲子園でチームを勝たせる投球はできません。自分自身のアピールも大事ですが、まずはチームの日本一を目指して練習を頑張りたいと思います」
神村学園のエースとして——。早瀬 朔の右腕から放たれる渾身の一球が、神村学園を悲願の頂点へと導く夏になる。