レッドブルで不振を極める角田。彼の現況を説いたガスリーの言葉が波紋を広げている(C)Getty Images「ユウキと話…

レッドブルで不振を極める角田。彼の現況を説いたガスリーの言葉が波紋を広げている(C)Getty Images

「ユウキと話をしていると、言えないことがあるんだと分かってくる。それは簡単なことじゃないし、ああいう状況にいること自体が楽じゃない」

 これは、フランス人ドライバーのピエール・ガスリー(アルピーヌ)が、角田裕毅(レッドブル)の現状を語った言葉だ。オランダのモータースポーツ専門メディア『Racing News365』のインタビューで、結果を残せずに苦しむアルファタウリ時代の盟友が置かれた立場を、「時にはさまざまな理由で、自分の望むようにはうまくいかない状況に陥ることもある」とも慮った。

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 自身もセカンドドライバーとしてレッドブルに在籍していたガスリー。しかし、彼も角田と同様に、エースドライバーのマックス・フェルスタッペンのマシンを優先的に強化されるチームの中で苦闘。23年に活躍の場を求めてアルピーヌへと移籍した。

 そんな29歳のフランス人ドライバーが発した“意味深発言”は、国際的にも波紋を生んだ。英紙『Daily Express』は「ガスリーが発した『言えないことがあるのを知っている』という謎めいたコメントは憶測に火をつけた」と指摘。「期待された成績を大きく下回ってしまっているツノダの苦闘には目に見える以上の何かがあるのかもしれない」と推察した。

 また、英ニュース局『GB News』は、ガスリーの発言を「レッドブルに対する謎めいたものだ」と強調し、「ガスリーはツノダの不振が自分たちの目に見える以外の部分にあると予測している。彼は自身の波乱に満ちた経験を振り返り、ツノダへの共感を示した」と分析。レッドブルの内情を知る29歳が発した言葉の真意に迫っている。

「チームへの忠誠心が、個人の表現よりも優先される。そんなハイリスクな環境においてドライバーが直面する複雑な状況を語ったガスリーの言葉は、おそらくツノダだけでなく、あらゆるドライバーの心に深く響くはずだ」

 F1界で物議を醸したガスリーの“意味深発言”。本人にしか分からない言葉の真意は、角田の去就と絡んで話題が広まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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