(12日、第107回全国高校野球選手権2回戦 山梨学院6―2聖光学院) 春に甲子園を沸かせた大器が、さらにたくましくなっ…

(12日、第107回全国高校野球選手権2回戦 山梨学院6―2聖光学院)

 春に甲子園を沸かせた大器が、さらにたくましくなって戻ってきた。

 山梨学院の2年生エース・菰田陽生投手が初めて先発し、六回まで無安打無失点と好投した。七回に2安打と自らの暴投で同点に追いつかれた時点で、左腕の檜垣瑠輝斗投手(2年)にマウンドを譲ったが、6回と3分の1の投球回数は自己最長。成長した姿を甲子園に印象づけた。

 山梨大会の途中から、セットポジションだけの投球フォームにワインドアップを加えた。194センチの長身から繰り出す球はより角度がついて威力を増した。持ち味の直球にスライダーを織り交ぜ、打たせてとる技術にも磨きがかかった。

 この日の最速は140キロ台で、選抜大会で記録した152キロには及ばなかった。今大会ではスピードよりも制球力を重視しているという。吉田洸二監督は「球の伸びがよかった。137、138キロでも、相手は140キロ前半の球を打っている反応だった」と評価した。

 投球以外でも大きさと身体能力の高さを感じさせた。五回の守備で、聖光学院・仁平大智選手(3年)の強烈なゴロを、反応良く左手を大きく伸ばしてつかみ、落ち着いて一塁に送球して仕留めた。外野に転がっていてもおかしくない場面だったが、「ピッチャーも野手。大事なプレーだった」と自ら振り返った。

 山梨大会決勝では投球に精彩を欠き、甲子園開幕直前に吉田監督が「夏バテしていた」と明かしていた。初戦が大会第7日と遅かったことが結果的にプラスに働いた。温泉やストレッチで疲れを十分に取って初戦に臨めた。

 「きょうの投球は70~80点。直球や制球の精度をさらに上げたい」。次戦を見据え、意気込んだ。(池田拓哉)