第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は13日、第8日を迎え、2回戦3試合が行われる。第1試合では、今大会初…
第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は13日、第8日を迎え、2回戦3試合が行われる。第1試合では、今大会初戦で屈指の好カード、「前年センバツ王者」VS「前年夏王者」が行われる。
【大会第8日第1試合(8時00分)】
健大高崎(群馬)-京都国際(京都)
前年のセンバツ王者と、前年の夏の王者の対戦となった。春と夏の日本一チームが、翌年の夏甲子園の初戦で対戦するのは史上初。野球の神様が、夏初戦としては屈指の対戦カードを実現させた。
昨年センバツ王者の健大高崎は今夏の群馬大会で初戦から準決勝まで無失点。決勝で3点を取られただけと、強力な投手陣を誇った。最速158キロ右腕の石垣 元気投手(3年)は、わずか2試合5回しか投げずにすみ、無安打8奪三振、無四球無失点で甲子園に乗り込む。
昨夏甲子園で悲願の初優勝を遂げた京都国際。2枚看板だったうちの1人、西村 一毅投手(3年)が再び夏のマウンドに戻ってきた。健大高崎とは対照的に、京都大会では苦しんでの頂点だった。ノーシードからの出発で、6試合を戦った。決勝はサヨナラ勝ちで優勝した。西村は4試合34回を投げ8失点。それでも奪った三振はイニング数を上回る45個をマークするなど、逸材左腕であることは証明している。
圧倒的な力を誇った春の王者か、苦しみながらも勝ち切ってきた夏の王者か。「史上初の対決」の勝敗の行方は全国の高校野球ファンが固唾を呑んで見守る。