第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は13日、第8日を迎え、2回戦3試合が行われる。第2試合では、昨年夏準…

第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は13日、第8日を迎え、2回戦3試合が行われる。第2試合では、昨年夏準Vチームが、31年ぶり夏1勝を狙うチームの挑戦を受ける。

【大会第8日第2試合(10時30分)】
中越(新潟)-関東第一(東東京)

 昨年夏の甲子園、関東第一は京都国際との史上初の決勝タイブレークの末に、惜しくも敗れた。その悔しさを知るメンバー3人が残り、再び夏の聖地に「忘れ物」を取りに来た。

 決勝で最後の打者として三振を喫したのが、エース・坂本 慎太郎投手(3年)。この夏の東東京大会では背番号8の3番打者として、マウンドでも打席でも優勝に貢献した。打っては27打数15安打、打率.556をマークし、2本の本塁打も放った。投げては4試合36回を投げて2失点。堂々の結果をひっさげ、甲子園からは背番号1を背負って、優勝に挑むことになる。

 7年ぶり出場の中越は、1994年以来、31年ぶりの夏勝利を目指す。その間、5度夏甲子園に挑んだが、いずれも初戦敗退。ここ3大会(15年、16年、18年)連続してサヨナラ負けと、あと一歩のところで涙をのんできた。

 先輩たちの悔しさを晴らすキーマンは、主将の4番の窪田 優智内野手(3年)。新潟大会で23打数10安打、打率.435を残し、打点はチームトップの10を誇り、本塁打1本もマークした。新潟大会では、日本文理に勝利。春も優勝し、北信越大会でも敦賀気比(福井)にも勝利するなど、ナインは大きな自信をつけて甲子園に乗り込んできた。昨夏は新潟産大付が初出場ながら花咲徳栄(埼玉)を破るジャイアントキリングを見せた。新潟代表として今年も甲子園で初戦突破を狙う。