◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 事前◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6497y…

渋野日向子は22年大会のリベンジへ

◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 事前◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6497yd(パー72)

欧州シリーズで今季のメジャー5大会を終えたツアーは米国本土でリスタートする。1972年創設の伝統のトーナメントは14日(木)開幕の4日間大会。年間女王をはじめとする個人タイトル、秋のアジアシリーズや来季の出場権争いといった、様々な思惑が交錯するシーズン後半戦が本格化する。

ポートランド国際空港の西に位置するエッジウォーターCCは敷地の北側がコロンビア川に面した18ホール。直近2年はシャネッティ・ワナセン(2023年)、モリヤ・ジュタヌガン(2024年)とタイ勢が連勝した。優勝スコアはそれぞれ通算26アンダー、22アンダーと例年、伸ばし合いが繰り広げられている。

今季はここまで山下美夢有が制した「AIG女子オープン(全英女子)」までの20戦で、年間複数回優勝者がいまだゼロ。「ホンダLPGAタイランド」を制したエンジェル・インは昨年ポートランドで2位、ダブルス戦「ダウ選手権」で優勝したイ・ソミ(韓国)は5位と好相性を誇り、一歩前に出るチャンスがありそうだ。

日本人選手はツアーメンバーから9人がエントリー。2年続けてプレーするのは昨年27位だった勝みなみと予選落ちした吉田優利だけだ。ともに全英女子以来の出場で、勝は2位フィニッシュを決めたメジャーの勢いを持ち込み、待望の初優勝に繋げたい。

欧州シリーズ3試合で決勝ラウンド進出が「スコットランド女子オープン」だけだった渋野日向子、同じくメジャー2大会で予選落ちした笹生優花らは米国で巻き返しを図る。渋野は2022年大会で3日目を終えて首位に1打差の4位につけ、最終的に28位に終わった悔しさを晴らす機会にもなる。

欧州3連戦の出場資格がなかった西村優菜は6月末以来、1カ月半ぶりに米ツアーに登場する。2010年には宮里藍、12年は宮里美香がパンプキンリッジGCで優勝した大会。今週もやっぱり日本勢から目が離せない。

<主な出場予定選手>
モリヤ・ジュタヌガンジュリ・インクスターユ・ヘランハンナ・グリーンコ・ジンヨンブルック・ヘンダーソンセリーヌ・ブティエ笹生優花グレース・キム渋野日向子西村優菜勝みなみ竹田麗央岩井千怜岩井明愛馬場咲希吉田優利野村敏京