【東京ヴェルディvs横浜F・マリノス 8月9日】■味スタに「2万6902人」が集結 36度、38度というあまりの暑さに慣…
■味スタに「2万6902人」が集結
36度、38度というあまりの暑さに慣れてしまったためか、キックオフ時の28.7度、湿度70%をこれなら楽と思ってしまう。
ヴェルディvsマリノスはJリーグの歴史をたどれば特別なカードだが、横浜FMは最下位を脱出して順位を上げたが、まだ降格圏内の18位で、東京Vは16位と低迷している。
横浜FMは7月30日には満員の日産スタジアムでリヴァプールとフレンドリーマッチを戦っているが、Jリーグの中断明け、味の素スタジアムには2万6902人の観衆が集まった。
両チームの必死さは伝わってくるが、GKの好守もあって、決定機をものにできない。
試合が動いたのは62分、斎藤巧佑の右からのクロスに谷口栄斗が頭で合わせた。この1点を守り切った東京Vが1-0で勝った。
■「勝ち点3を取り続けられるチームではない」
横浜FMの大島秀夫監督は「立ち上がりから最後までヴェルディの良さが出て、上回られてしまった」と「悔しい負け」「自分の未熟さ」を語った。
東京Vの城福浩監督は「勝ち点3を取り続けられるチームではない。勝った後とは思えない、かなり厳しい声掛けをした」とチームの現況に触れた。
この日、一人の選手がJ1デビューした。
日本大学3年生で2027年からの東京V入りが発表されたばかりの平尾勇人(20歳)が「JFA・Jリーグ特別指定選手」としてベンチに入っていた。
この1-0の展開では出場はないだろうな、と思っていたが、90分、平尾は突然、J1のピッチに、気迫に満ちた表情で立った。背番号71はアディショナルタイム数分だけのプレーだったが、動きは鋭く、よく走り、鈴木冬一とは体を張って激しく競り合うシーンも見せた。存在を感じさせるデビュー戦だった。