<第107回全国高校野球選手権大会:高川学園8ー5未来富山>◇11日◇2回戦◇甲子園 初出場の未来富山は、高川学園に初戦…
<第107回全国高校野球選手権大会:高川学園8ー5未来富山>◇11日◇2回戦◇甲子園
初出場の未来富山は、高川学園に初戦で敗れたが、新チーム以降も期待が持てる試合だった。その中で3番中込 大捕手(2年)が大暴れを見せた。
1回裏、高川学園の146キロ右腕・木下 瑛二投手(2年)が投じたチェンジアップを振り抜き、ライトスタンドへ2ラン。これが高校通算5本塁打目となった。その後、5回裏には中前適時打、7回裏には右前安打と5打数3安打の活躍だった。
二塁送球も2.0秒前後で、スローイングのコントロールもよく、攻守ともにまとまっていた。バットコントロールの高さには自信があり、憧れの捕手は松尾 汐恩(大阪桐蔭-DeNA)。速球投手に対しても苦にしないという。
東京の武蔵府中シニア出身の中込は野球に専念できる環境だと思い、未来富山に入学。ドラフト候補・江藤 蓮投手(3年)の投げるボールに衝撃を受け、江藤と一緒に練習しながら、レベルアップを果たした。
新チームでも中心選手として期待される中込。そしてプロへの思いを語った。
「小さい頃からの夢です。可能性があれば高卒プロにいきたいですが、長く野球をやれる選手になりたいので、大学経由などしっかりと考えていきたいです」
今年のチームを大黒柱として牽引してきた江藤の背中を追ってきた2年生捕手はさらにレベルアップし、プロと甲子園1勝を狙える捕手を目指す。