【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆血統で振り返るレパードS【Pick Up】ドンインザムー…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆血統で振り返るレパードS
【Pick Up】ドンインザムード:1着
先週、アイビスSDを勝ったピューロマジックと同じアジアエクスプレス産駒。
同産駒の通算成績は芝19勝、ダート126勝。現役時代に芝の朝日杯FSとダートのレパードSを勝ちましたが、種牡馬としては完全にダート向きで、母の父ディープインパクトの柔らかさを受けて芝をこなしたピューロマジックは少数派です。
ドンインザムードは、ダートで4勝を挙げたハギノリュクス(父ルーラーシップ)の半弟。母の父アグネスタキオンは2008年のリーディングサイアーで、ダイワスカーレット、ディープスカイ、キャプテントゥーレなど芝向きの大物を出しました。ただ、母の父としては芝511勝、ダート492勝とパワー方向に寄る傾向が見られ、ノンコノユメ、ワイドファラオ、レーヌブランシュといったダート重賞の勝ち馬も出しています。これらのうちワイドファラオ(かしわ記念、ニュージーランドT、ユニコーンS)は、アジアエクスプレスの父ヘニーヒューズを父に持つので、ドンインザムードと配合構成がよく似ています。
◆血統で振り返るCBC賞
【Pick Up】インビンシブルパパ:1着
父シャラー(Shalaa)は芝1200m(芝6ハロンを含む)の重賞を5勝し、そのうち2つはG1という芝の強豪。ダンジグ3×3、全兄弟のクリス=ダイイシス3×3という強烈なインブリードを併せ持っています。豊富な筋肉量、とくに巨大なトモが印象的で、それがダート適性の担保となっているような気がします。
2代父インヴィンシブルスピリットは、オアシスドリーム、ケープクロスなどと並ぶダンジグ系グリーンデザートの有力な後継種牡馬で、名種牡馬キングマン、オーストラリアで3年連続リーディングサイアーとなったアイアムインヴィンシブルの父として知られています。
母シュワイムサ(Shwaimsa)の兄弟には、フランスの芝重賞勝ち馬が2頭おり、2代母シャープポイントはアイルランドの芝G1で2着という実績があります。
インビンシブルパパの血統は完全に芝向きですが、父シャラーが秘めるパワーによってダートもこなしていた、という印象です。芝向きといってもヨーロッパ型の血ですから、本質的には少し時計の掛かる馬場がベストでしょう。