窮地に立つ角田。まずは予選で好結果を残したい(C)Getty Images 3月のシーズン開幕以降、ドライバー入れ替えや…

窮地に立つ角田。まずは予選で好結果を残したい(C)Getty Images
3月のシーズン開幕以降、ドライバー入れ替えや指揮官の更迭など、チーム内で様々な動きをみせているレッドブル。昨年来の不振を打破すべく異例とも言える策に打って出てきたが、14レースを終え満足な成果は得られていない。
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タイトル4連覇中のマックス・フェルスタッペンは前半戦で2勝を記録するも、現在は7戦連続で未勝利。第3戦日本GPから加入した角田裕毅は12レースで7ポイント獲得にとどまり、5月のエメリアロマーニャGPを最後に入賞を逃し続けている。シーズンが進む中で、空力面などマシンが抱える問題が一向に改善に至らず、それにより両ドライバーのパフォーマンス低下に繋がっていると言えるだろう。
だが、ここ数レースでの成績低迷は顕著であり、特にセカンドドライバーである角田は入賞はおろか、予選Q1敗退も目立つなど、トップチームのドライバーとしては目を背けたくなるような結果が続いている。
さらに、英メディア『F1OVERSTEER』では、チームが苦境から抜け出せずにいる中、サマーブレイク明けのオランダGPで角田が“不名誉”な記録を刻む可能性が高まっていると主張する。
8月10日掲載のトピックにおいて同メディアは、角田に対し、「直近7戦のうち6戦で首位から1周遅れでフィニッシュしている」と説いており、続けて「フェルスタッペンが同様の結果で終えたレースは、これまでのキャリア全体を通じて(トロ・ロッソ時代も含む)、わずか7回しかない。夏休み明けのザントフォールトでのレースでツノダはその記録にわずか8戦で並ぶ可能性がある」と指摘。
その上で、「フェルスタッペンの地元レースでこのような苦い記録を突きつけられるのは、今季のツノダにとって大きな痛手となるだろう」などと訴えている。
また、問題視するのは日本人ドライバーのリザルトだけではない。同メディアは、「フェルスタッペンは現在、4戦連続で表彰台から遠ざかっており、これは2018年以来となる長期の不振だ」と綴っており、「これは最近の苦戦の深刻さを示すものであり、マクラーレン、メルセデス、フェラーリといったライバルが有効な開発を進める中で、レッドブルが遅れを取っていることは明らかだ」と強調する。
その上で、同メディアはレッドブルの今後について、「今季残り10戦が厳しいものになることは受け入れるべきであり、2026年に向けた開発に集中することこそ賢明な選択かもしれない」などと見通している。
すでに今季のドライバー、コンストラクターと両タイトルの獲得が困難な状況となっているレッドブル。およそ1か月にわたるサマーブレイク明けとなるオランダGPでは、フェルスタッペンと角田の走りに変化が見られるのか。来季へ向けたチームの方向性を占う意味でも、重要な一戦となることは間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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