2025年夏の全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は11日、大会第6日を迎え、1回戦2試合と2回戦2試合が行われた。…

2025年夏の全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は11日、大会第6日を迎え、1回戦2試合と2回戦2試合が行われた。

 第1試合では、県岐阜商(岐阜)が6対3で日大山形(山形)を破り、2009年以来、16年ぶりに夏勝利を挙げ、夏甲子園通算40勝を挙げた。5回に、生まれつき左手の指がない横山 温大外野手(3年)の同点打から2点を奪って逆転。雨による51分の中断後、7回には一挙4得点を挙げて勝負を決めた。先発の柴田 蒼亮投手(2年)が3失点完投勝利を挙げた。

 1回戦最後となった第2試合では、東海大熊本星翔(熊本)が10対7で北海(南北海道)に打ち勝ち、4度目の出場にして春夏合わせて甲子園初勝利を掴んだ。初回から2点を先制。同点に追い付かれた後の7回、打者一巡の猛攻で6点を挙げて大量リードを奪った。

 2回戦に突入した第3試合では、高川学園(山口)が8対5で未来富山(富山)を破って4年ぶりの夏1勝を手にした。初回に2ランで先制されたが、2回に遠矢 文太捕手(3年)のソロアーチを皮切りに3点を奪って逆転に成功。3対3の同点で迎えた4回、大雨の影響で到着が遅れていた応援団が一塁側アルプスに到着しはじめると3点勝ち越しに成功。大声援も味方に逃げ切った。

 第4試合は、日大三が2年生4番の一振りで、初出場の豊橋中央を3対2で下し、夏通算甲子園30勝を挙げ、3回戦進出を決めた。3回に、本間 律輝外野手(3年)と2年生4番・田中 諒内野手(2年)の連続適時打で2点を先制。その後、同点とされて迎えた8回、先頭打者の田中諒が左翼席へ運ぶソロアーチで勝ち越し。投げては右腕エース近藤 優樹投手(3年)が2失点完投で勝利を呼び込んだ。

 12日は2回戦3試合が予定されている。