打者として類まれな成績を残している大谷(C)Getty Images「打者・大谷」の存在感が強まっている。 現地時間8月…

打者として類まれな成績を残している大谷(C)Getty Images
「打者・大谷」の存在感が強まっている。
現地時間8月10日に本拠地で行われたブルージェイズ戦で大谷翔平(ドジャース)は、初回の第1打席に先頭打者アーチとなる41号をマーク。これで直近7試合での成績も打率.481、長打率.926、3本塁打、OPS1.282のハイアベレージとなっている。
【動画】もう勢いは止まらない!大谷2試合連続の41号アーチの瞬間
夏場に入って疲れ知らずで勢いは増している。そうした中で一部の識者は、大谷の打者としての才覚をより活かすべきではないのかと訴える。MLB公式ネット局『MLB Network』の司会者であるブライアン・ケニー氏は、「オオタニは投球を再開させてから大きく成績を低下させている。さらに(投手の継続による)怪我のリスクを考えれば、選手生命そのものを失う可能性も否定できない」と指摘。「ファンを惹きつけるのは彼が打つからである」とも訴えた。
確かに大谷の打撃成績は、現地時間6月16日に投手として復帰して以来、下降傾向にあるのは事実だ。実際、15本塁打を放っているものの、打率.256、長打率.576、出塁率.373とやや物足りない感は否めない。
しかし、大谷が野球界に一大センセーションを巻き起こしたのは、二刀流を継続してきらからこそ。ゆえに「投手継続」を強く訴える声もある。メジャー投手の投球分析エキスパートであり、日本でも「ピッチング・ニンジャ」の愛称で周知されているロブ・フリードマン氏は、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』で、「投手・大谷」を望まない声を断じた。
「一体何を言っているんだと言いたいね。彼(大谷)の持っているものは、ただただ常識から外れているんだ。彼が投げるべきではないと考える人は私のところに来たらいい。彼が野球界で最もえげつない投手の一人ではないのか。みんな、凄すぎて彼がどれだけ優れた投手なのかを忘れていると思う」
もっとも、戦列に復帰してからの「投手・大谷」は圧巻である。いまだリハビリの途上にあるため、計8先発で投げたのは19イニングのスモールサンプルながら、防御率2.37、WHIP1.11、奪三振率11.84の好成績を収めている。これだけの投手を「リスクがあるから」と打者に選任させるのは勿体ない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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