<第107回全国高校野球選手権大会:東海大熊本星翔10ー7北海>◇11日◇1回戦◇甲子園  今夏の甲子園では最多の41回…

<第107回全国高校野球選手権大会:東海大熊本星翔10ー7北海>◇11日◇1回戦◇甲子園

  今夏の甲子園では最多の41回出場を誇る北海にスーパー1年生右腕が現れた。

 その名は森 健成(もり・たけなり)。立ち上がりから147キロを計測し、常時140キロ中盤の速球は伸びがあり、切れ味鋭いスライダーで打力の高い東海大熊本星翔打線に立ち向かった。初回は制球に苦しみ、守備のミスが重なり、2失点を喫したが、2、3回は無失点に抑えた。

  札幌東シニアでは3年夏は全国大会ベスト8入り。鳴り物入りで入学した森は1年春の全道大会からベンチ入りした。立島達直部長から西武の平良 海馬投手のフォームを参考にしたほうがよいとアドバイスを受けた。森自身も「平良投手はそれほど体が大きくないのに、160キロを出している。自分も全身を目一杯使って投げる投手なので、軸足の使い方などをしっかりと研究して、投げています」と動画を見て学んでいる。

 小学校の時から運動神経が抜群。「自分は指導者に教えられたフォームをすぐに表現できるところが持ち味だと思います」と語るように、吸収力の高さを武器に中学3年には140キロ、そして高校1年夏で147キロに到達した。

 「目標は高校3年夏までには155キロ到達したいと思います」

 鮮烈デビューを飾ったスーパー1年生はこのまま世代を代表する右腕へ成長できるか注目だ。